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 『FSM Olympic wrestler Keitani Graham dead at 32』

12月上旬、一人のチューク人男性の悲報が、グアム、ハワイの新聞に大きく報じられた。

ケイタニ・グラハム・32歳。
ミクロネシア連邦内で最も将来を期待されたミクロネシアを代表するオリンピック選手だ。

あまりにも早い彼の突然の死に、ミクロネシア全土に衝撃が走った。

私はこの時、たまたま日本に滞在していて、即日彼の死を知った。
インターネットを通じ、その日のうちに瞬く間に世界中に知れ渡ったのである。
それほど彼の死はミクロネシアの人達にとっては衝撃的な出来事だった。

オバマ大統領の母校・プナホ高校を卒業後アメリカの大学をでて、ミクロネシアに帰って来た。
人材の少ないミクロネシアにあって、将来の指導者としてとても貴重な有望な人物だった。
若者からの信頼は絶大で、有識者からもその将来性を嘱望されていたのである。

ハワイでは彼の友人達が集まり、ホノルルの名山・ココヘッドの頂上に彼の遺影を安置した。

アメリカ人を父に持ちチュークで生まれ育った彼と彼の兄弟・妹達と私の子供達とはまるで家族のようにしてこの30年をチュークで生きてきた。
私たちにとっても大事な息子を亡くしてしまったという思いだ。
思い出すたびに涙があふれてくる。

ケイタニ! 
君の大志はミクロネシアの若者の精神にいつまでも生き続けるだろう・・・。

冥福を祈る。

 

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3月18日付けのブログでTV番組を紹介した事がある。
スカイパークTVの旅番組で、チューク出身の元プロ野球選手、ススム・アイザワ氏を巡るチュークの旅である。4月15日の放映に始まり、5月27日で4回目・最終日の放映が予定されている。
ところが、その最終回の放送を前に、彼、ススム・アイザワ氏が亡くなった。
日本での取材を終え、娘さんと一緒に元気な姿でチュークの空港に降り立ったのが、つい2週間ほど前の事であり、つい最近までの元気な彼の姿を知るものにとっては、えっ! と、驚く事である。ポナペの日本大使館からも事実確認を受けたほどである。日本の新聞ニュースでも取り扱われた事でも、彼の知名度の大きさを伺い知る事ができる。チュークには沢山の日系人が居るが、それでも彼のような日本人を代表するような日系人は少ない。ましてや、トラック開拓者・森小弁の子供達も途絶えた今、チュークの日系2世の人達はもう殆ど居なくなってしまった。
かつてチュークには、多くの日本人達が住み、現地の人達に日本人の素晴らしさを伝えてきた。
現地に住む数少ない日本人の1人として、その双肩にかかる重みを感じる。
先人達が築き上げてきた日本人としての財産を、これからも汚すことなく、伝えて行きたいと願う。

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