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今日の正午過ぎ、政府の港湾関連の建物から火災発生。
黒雲が空高く舞い上がり、周辺を覆い尽くす。
すぐ隣は港のオイルタンク群。

空港の飛行機専用の大型消防自動車が緊急出動。
運よく飛行機が飛び立った後である。
ポリスが総動員で港周辺の交通規制を行っている。
島の中心地を貫く唯一の道路は港の北と南で交通止めとなった。
人も車も一切立ち入り禁止だ。

今にもオイルタンクやオイルパイプに引火しそうな勢いで燃え盛っている。
周辺住民にも避難命令が出され、港近くの大きな2件のスーパーマーケットも緊急閉店。
燃料タンク傍のフェンスを破壊し、消防隊員が突入。
何としてもオイルタンク群への延焼を食い止めなければならない。

近くのボートも沖合に避難し、陸では交通止めを食った車や人が港周辺にうごめいている。
めったに見れない出来事とあって、みんな興味津々で見つめている。

出火から2時間余り、懸命な消火作業の甲斐あって、火の勢いも衰え始めた。

1日千秋のごとき平和な南の島では、事件、事故、災害、などと言った大きな出来事は殆どない。
そんな話題の少ない南の島にあって、今日の港火災は、彼らの貴重な話の種としてしばらく語られるだろう。
そして、あわや大災害になったかもしれない火災を、懸命の作業で食い止めた消防隊員もまた、彼らの身近な英雄として語りつがれていくかもしれない。

そして何より、1日1回だけやってくる飛行機の為に、滑走路の横にいつも待機していただけの空港消防隊員にとっては、恰好の実践訓練になったに違いない。

何はともあれ、建物・施設以外にはほとんど被害も無く、隊員、住民共に無事で鎮火したことが何よりだった。

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チューク州議会の建物が全焼・焼失してしまった。

チューク州は、ポナペを首都とする4つの州からなる連邦国家・ミクロネシア連邦の1つの州である。
人口は6万人、全人口12万人のミクロネシア連邦の半分を占める。

日本や先進国だったら大変な問題になったであろうが、以外や島人達はいたって暢気なもので、左程困った様子も見受けられない。
これもまた国民性によるものなのか、それとも最近とみに堕落している政治に影響しているものなのか。。。

10年ほど前にも正月早々に政府の土地管理事務所の建物が全焼し、金庫室に大量に保管されていた土地台帳が焼失した事がある。
この時も、政府の呼びかけで自己申請行う人たちを良く見かけたが、元来が自給自足の生活が基盤となっており、電気も道路もない、水道もガスもない生活が当たり前の人たちの取っては、議会のビルが焼失したといっても、左程驚く事も心配する事も無いのかもしれない。

平和な南の島を実感している今日この頃である。

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ここ3週間ほど、数分のスコールが2度あったでけほとんど雨がない。

いつもは緑の草で覆われている溶岩台地の山肌も、ほとんどが焼けてしまって、およそ南の島には似つかわしくない風景を見せている。
遠望の島々でも山火事の煙が大きくたなびいているのが見える。

村々では、近くの井戸や谷川のせせらぎから流れてくるわずかの水を皆で分け合って使っている。

こんな時には、古くには雨乞いの踊りや祭りが行われたそうだが、今はそんな事も無くなってしまった。

やっとあらわれた雨雲も、雨を降らす前に上空で蒸発してしまう。
それでも東の空を眺めては雨雲の到来に一喜一憂している毎日である。

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