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例年は6月で終るマンゴーが今や盛りと成り続けている。
しかも今頃になって花を付けたり、小さなマンゴーの赤ちゃんが鈴なりになっていたりしている。
港の市場や空港の露天市でも今マンゴーは人気の商品だ。

パンの実の盛期も2か月ほどずれ込んでいる。
4月に出回るアボガドも今頃市場の棚を賑わせている。
なぜだか解らないが、今年は年頭から色んな植物に異変が続いている。
お蔭で季節外れのマンゴーやアボガドが楽しめる。

たまにはこんな異変も悪くはない。

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ここ2、3日は、ズット雨が続いている。せっかくの今夜の満月も、曇天の空で拝めそうに無い。
月のいい夜はいつも外に出て散歩をしたりするのだが、この何日かは全く月を見ていない。
上弦の月が過ぎて一夜毎に大きくなっていく月を眺めるのはとても楽しい。
その楽しみも、来月までお預けだ。そのかわりと言っては何だが、ココ数日は、連日、エビ・かにを晩餐に食べている。市場に新鮮なイセエビやマングローブ蟹が入ったからだ。満月にホテルのビーチで飲むビールは格別のものだが、新鮮なエビ、蟹で飲むビールの味もまたたまらなく美味しい!!!

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南の島でも海亀は保護動物で、捕獲時期が規制されている。
5月になり禁も解け、チュークの人達にとっては嬉しい海亀の解禁となった。
これで堂々と海亀獲りが出来ると言う訳だ。
海岸の民家の軒下にひっくり返されて並んでいる海亀達。
逃げていくのを防止するための処置と同時に、『海亀売ります!!』のサインでもある。
チュークの人達のような自給自足に頼る食生活の中では、海亀はとても貴重な食材となっている。
甲羅と骨を除くと捨てるところは無く、大きな海亀はとても重宝な食べ物である。
これからの3ヶ月、民家の軒下に並べられては売られてゆく海亀達の姿があちこちで見受けられる。

昨夜来の嵐が残り、今日は朝から雨交じりで太陽の顔さえ拝めぬ曇天の一日だった。
南国に住む人達にとってはこんな日は肌寒い一日で、たいがいは長袖のシャツを着込み、人によっては革ジャンを着込んでいる者すら見かける。
はたして気温は如何にと、寒暖計を覗いて見ると何とこれが25度!!
日本なら真夏とおぼしき気温である。
海で嵐に会った時なんぞはまるで凍えそうな位寒さを感じるときがある。
そんな時でも気温はせいぜい24度位のものである。
ここチュークでは、普段天気のいい日の日中の気温は大体35度前後である。
いつもはそんな中で動き回っている訳だ。
それが一気に体感気温が10度も下がるのだから、寒く感じるのは当たり前、ということになる。
こんな時には、冷たいビールなんぞはもってのほかで、熱い一杯のコーヒーが頭の中を駆け巡っている。

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今夜は満月のはずが、空にはお月さんどころか、星1つも見えない。
上弦の月あたりから、今日までの一週間、空には太陽も、月も、星空さえない暗黒の世界だった。
まるで別世界に住んでいるような錯覚さえ覚える。
お客様も『熱帯の島がこんなに涼しいとは・・・??』と首をかしげている。
現地に住む我々にとっては、連日肌寒い毎日が続いている。
チューク諸島の北側の海域で、次々に熱帯低気圧が発生し、海は連日の大荒れで、暴風雨が吹き荒れた。今、日本方面を襲っている3個の台風がそうだ。
せっかくいらしたお客様にとっては、とても残念な事であった。
美しい南国の海を見て頂きたいと願っている我々にとっても、恨めしいトロピカルストーンではある。
そんな中で唯一の慰めは、緑の島と島人達の生活を潤す大量の雨だけだったかも知れない。

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北緯6度~7度のチューク地方。この熱帯の南の島々にも少しずつ巡ってくる季節を感じる。
3~4月から燃えるような真っ赤な花を枝いっぱいにかぶっていた南洋桜も、7月の声を聞くと段々と赤い帽子から緑の帽子に移りはじめる。5月も過ぎ6月になると北東から吹き付ける貿易風も穏やかになり、海も静かになってくる。枝からこぼれんばかりに成っていたマンゴウも今は無く、緑の葉っぱだけがその巨木を覆っている。収穫期の長いパンの実は相変わらずで、今が正に最盛期と言ったところだ。そのパンの実も8月も過ぎる頃になると、少しずつローカル市場からも姿を消し始める。これからの数ヶ月間は海が最も静かな時期で、チュークの人たちにとってはとても生活しやすい時期でもある。パンの実が豊富にあって、魚介類も沢山獲れるこの時期は、神が与えた時期だと彼らは言う。そして海の静かなこの時期は、チュークを訪れる旅人達にとってもまた、同じように神が与えた時期だとも言えよう。
今年もまた穏やかな日々が続く事を祈っている。

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淡い光の輪を夜空いっぱいに広げ、満月が煌々と輝いている。
ここはチューク諸島・モエン島の最南端。
先月の闇夜のごとき暗い夜空とはうって変わって、星々の輝きさえも包み込み、天空に君臨しているかの如き輝きである。明かるい月明かりに椰子の葉がそよいでいる。広々としたラグーンの海面では幻想的な色と光のシンフォニーを奏でている。あたかも太古の世界に旅したような不思議な感覚。
満月を見ているといつもある感覚に包まれる。
万葉人の世界はきっとこういう感じだったのではないか。。。 
古代の人たちの生活が頭の中を巡る。

先月来、日本に滞在してた10日間、1日として太陽を見る事は無かった。夜空を仰いでも星影どころか、月の影さえ見る事も出来なかった。

古来より変わりない地球の姿がここにはある。
今私はそんな世界に身を置いている・・・・。

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昨夜の出来事である。時計はすでに午前2時を廻っていた。
メール処理が一通り終わって、さて、ブログでも書こうか、と思っていると、突然突風が吹き始め、激しいスコールとなった。まだ起きていた妻のカオルが、私の顔を見ながら意味ありげにつぶやいている。『きっとこのスコールでマンゴーが沢山落ちてくるよね!』 私達の家はブルーラグーンリゾートのキャンパス内にあり、しかもその同じキャンパス内には、巨大なマンゴーの木が2本もあるのである。
今、正にそのマンゴー真っ盛りで、ちょっとでも風が吹くと食べごろのマンゴーがボロボロと落ちてくる。今日の夕刻にも、三男のヒロミがスコールの後にすかざず行って、現地の子供達に混じって美味しいマンゴーを何個か拾ってきた。そして今は草木も眠る丑三つ時・・・。これは濡れでに泡か! と虫のいい計算が頭の中を駆け巡る。
スコールが小止みになった隙に、懐中電灯と小さな袋を持って暗闇のキャンパスに勇んで出かけた。目指すマンゴーの木に近づいた時、暗闇から、『スエナガ! 何だ!』と言う声が飛んできた。声のするほうに明かりを向けると、何とすでに2~3人の現地人がマンゴーを両手にいっぱい抱えて笑っている。『オー、マンゴーを拾いに来たけどもう遅かったな!』と言って私も笑って答えた。しかし、私の笑いは心底からの笑いではない。悔しさとバツの悪さいっぱいの笑いだ。
しまった! やっぱり来ていたか! 何ともばつの悪い恰好でスゴスゴと帰りかけた私の後ろ姿に、
『スエナガ! 少し持っていけよ!』という神の声が聞こえた。
妻の待っている顔も浮かび、ここは一つ恥を忍んででも貰って行かねばなるまい。そう思い、
20個位はあろうかと思われるマンゴーの中から、大きなおいしそうな物を2個だけ貰う事にした。
『遠慮せずにもう少し持って行けよ!』というさらに優しい神様の言葉には、お気持ちだけを頂戴して
トボトボと帰って来た次第である。妻に一部始終を報告すると、彼女も大笑いで、大うけの顛末であった。早速この貴重なマンゴーを冷蔵庫に放り込んだ。
そして、今朝の朝食、昨夜の物語を思い出しながらこの甘美な天然マンゴーに舌鼓を打った事である。
そしてまた今夜は、盛んに風雨が吹き荒れている・・・。あああ~~~~!!(ー_ー)!!

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