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海の遊び人を自称している御仁、通称・シャコ!

南の島のシャコガイから取ったその名に偽りは無い。
れっきとしたダイバーだが、いつものありきたりのツアーに物足りなさを感じて、最近は無人島サバイバルキャンプにハマっている。

生き馬の目を抜く東京での仕事から解放されて、思いっきり海の自然を堪能する。
本物の南の島の自然を体験すべく、今年もまた新年早々、友人2人を引き連れてミクロネシア・チューク諸島へ乗り込んで来た。

初日のダイビングもそこそこに、早速、2泊3日の無人島サバイバルキャンプに突入する。
食料は全て海からの御用達。 
オ・テ・ノ・モ・ノ・だ!

早速明るいうちに海に入り、シャコガイや様々な貝をゲット!
大きなタコのおまけまで付いて来た!
新鮮な海の幸で宴も盛り上がる。

無人島の夜は長く、そして楽しい。
呑んでいるだけではもったいない。

宴たけなわの頃、今度は潮の引くのを狙って、真夜中のアウトリーフに繰り出す。
夜の浅瀬に潜む獲物が狙いだ。
ライトの明かりを頼りに真っ暗な環礁の上を歩きながら、魚を次々とゲットする。
なんと手掴みだ。

現世とはあまりにもかけ離れた異次元の3日間・・・。
天国のような無人島で、虚空の時間が流れて行く・・・。

彼らとってここは天国に一番近い島・・・、

と言うより、、、天国そのものだったかもしれない。

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こぼれるような満天の星空、南の空には南十字星が椰子の葉の間にくっきりとその姿を見せている。
上弦の月が水平線に浮かんで、夜の海をオレンジ色に染めている。幻想的な夜のビーチ。
椰子の葉の間を通ってくる優しい夜風を肌で感じながらグラスを片手に夢の世界に浸る。
・・・・・ここはチューク諸島の南に位置するとある無人島である。
『原始の無人島でキャンプをしたい!』 
そんな単純な発想から始まったこの無人島サバイバルツアー。
自分達で魚を釣り、貝を獲り、イセエビやカニを獲り、食糧を調達する。
その過程がまた楽しい。

参加者は5名。紅一点、今回も女性の参加者があり、男ばかりの無人島生活に華を添えてくれる。
ガイドの私と現地人スタッフ2名の、総勢8人での無人島キャンプだ。出発に先立ちキャンプに必要な物を補充・調達する。ビール・お酒などの飲み物。これがなくては夜の楽しみが半減する。釣具の補充。これが大きな威力を発揮する。ちょっとした道具だが、食糧調達には欠かせないものだ。
ホテルでの1夜が明ければいよいよ出発である。まだ見ぬ無人島への思いを胸にボートに乗り込む。広大なトラック環礁をボートが疾走してゆく。何度乗っても気持ちがいい。みんなの顔も笑顔で緩みっぱなしだ。ましてや今から3日間の無人島生活が待っている。

途中のアウトリーフで釣り大会を行う。この釣りは毎度恒例のお祭りみたいなものであるが、キャンプを張る前のメンバーの親睦とその日の食糧調達を兼ねたとても重要な催しでもある。
早速、釣り大会がスタートした。
女性の参加者がある場合は、すべて私が面倒を見る事になっている。
今回も私が女性隊員の釣りの手ほどきをする。糸を垂れると同時に彼女の竿がしなる。
男達の悔しそうな顔を尻目に、次々と魚を釣り上げてゆく。
しかも今宵の宴会を考えたような高級魚ばかりである。彼女の賑やかな笑い声とみんなの囃し立てる声が明るい海にこだまする。そのうちに男達の竿にも次から次へとあたりが出始めた。現地スタッフが忙しくボートの中を走り回る。あっと言う間にクーラーボックスが満杯となってしまった。
自然と笑いがこみ上げてくる。今夜のおかずはすでに確保して、誰の顔も底抜けに明るい。
午後の楽しいひと時を過して、さあ、いよいよキャンプ地の無人島に出発だ。

3時前、無人島に上陸。荷物を運び終え、ボートはモエン島に帰ってゆく。これからの3日間は我々だけの無人島となる。みんな思い思いの場所にテントを張る。この3日間の我が家と言うわけだ。
私達もベースキャンプの設営を行う。キャンパスシートで屋根を覆い、もう一枚をグランドシートに敷いただけの簡単なものである。食事や宴会の場所には、新鮮な椰子の葉っぱを一面に敷き詰めて、椅子代わりに浜から大きな流木を担いでくる。これで立派な宴会場の出来上がりだ。

さんご礁の海をのんびりと泳ぐ者、今夜の宴会用にと獲物を探しに行く者、椰子の木陰で読書をする者。夕食までのひと時を、思い思いに過す。
その間に我々スタッフは、薪を集めたり、夕食の準備にと余念がない。男性隊員が手に手に獲物を持って嬉しそうに海から上がってくる。シャコ貝、ラクダ貝、クモ貝、、、と、どれも酒の肴にピッタシだ。

大きな夕陽が水平線に落ちる頃、楽しい無人島の宴(うたげ)が始まる。尾頭付きの魚の塩焼き、カスミアジや貝の刺身、貝の煮物、ハタのスープ・・・。全てが今日自分達で獲ったものばかりである。素朴だが日本では決して口には出来ない新鮮な味わいと旨さ。昼間のほてった体に椰子の夜風が心地良い。冷えたビールと南国のカクテルが居る者を天国へと誘う。
満天の星空に水平線を照らす月の明かり。聞こえてくるのは、椰子の葉のそよぎと、夜のビーチを優しく洗う波のささやきだけ・・・。 赤く燃える焚き火が、残り2日間の夢の世界を照らし出す。
天国に集う者達の心の言葉が夜の無人島にしみわたる。

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