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四季の変化をほとんど感じる事の無い南の島に住んでいると、日本の季節や情緒が無性に懐かしく感じられてくる時がある。
雪景色や紅葉、新緑や夏の風情など、日本の変化に富んだ自然は、南の島に住む我々にとって、心の隙間を埋めてくれる楽しい思い出の時間だ。

南の島ではおよそ感じる事の出来ない、日本独特の〝 わび・さび ″もまた同様で、時々そのような感情の波に包まれることがある。そんな時には、ささやかな庭いじりをしたり、好きな貝やサンゴをいじったりしてごまかしている。

そして今日、お蔵入りしていたサンゴを取り出した。
大きさが10センチにも満たないかわいい樹サンゴ(ヤギ類)の仲間だ。
アウトリーフの波の荒い岩陰にのみ生息するサンゴで、人の目に留まることはほとんどない。
このサンゴに私は勝手に『ヒメサンゴ』と名付けている。
かわいい〝姫″と人の目に留まることない〝秘″を掛けたネーミングである。
このヒメサンゴが大好きで、チャンスがあれば少しづつ集めている。
サンゴの砂を使って、ヒメサンゴ盆栽を作るのが目的だった。

仕事も一段落した日曜日。
妻と2人、古ぼけた日本人の情緒を振り絞って作ったのが、写真の『ヒメサンゴ盆栽』だ。
殺風景な家の中で、わずかばかり日本の風情をかもし出してくれる。

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今、チューク諸島でちょっとしたファッションが流行している。

市販の米の袋で作る、服飾品の数々だ。

ストアーで普通に販売しているお米・・・。

この袋が今、島人達の間で脚光を浴びている。
ハンドバッグやショルダーバッグ。
ナップザックや帽子、あるいはちょっとしたベストなど、、、アイデア1つで様々なファッションを生んでいる。

もともとチュークの人たちはストアーで生地を購入して、自分たちで服を作るのが主流。
こんな習慣が今回の流行を呼んだものだ。

お米を買えばタダで生地が入手できる。
しかも、半防水とあって、海や雨の多い島の人たちにとっては格好の素材とファッションになる。
今、続々と米袋ファッションが生まれている。

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最初の写真は、枯れ落ちた椰子の中身。
よーく見ると、お猿さんの顔!
地理上の発見と言われたユーロッパの大航海時代、この椰子の実を見た当時のポルトガル人は、
お猿さん(ココ)の顔をした実(ナッツ)と云って、『ココナッツ』と呼んで椰子の実の事をヨーロッパ社会に紹介した。
椰子の実をココナッツ、と云うのはここからきている。

2番目の写真は、ヤシの木ゾウさん。
頭にはリボンも付けて、長い鼻も自慢げに海岸に寝そべっている。
実は、台風で根っこから倒れた椰子の木の姿。

3番目の写真は、なんとアボガド!
日本のピンポン玉みたいな小さなアボガドと違い、おおきな実にタップリの果肉。
こってりとした食感と深みのあるまろやかな味は、なーんにも付けなくてもとっても美味しい!!
1個食べるとお腹いっぱいになる。
今年は、例年より2カ月近くも早く出てきてくれた(@^^)/~~~
早く終わりませんように・・・・

4番目の写真は、浜辺にイタズラ?? ではなくて、海鳥の足跡。
まるで恐竜の足跡みたいですね。
鳥類も恐竜から進化したと言うのが、なるほど・・・とうなずけます。
こんなのが、化石になっているんですね(*^_^*)

5番目の写真は、椰子の実の中身。
落ちてくる前の(種になる前の)若い椰子の実は美味しいジュースがいっぱい詰まっている。
その椰子の実のジュースを飲んだ後、2つに割ると写真のようになる。
中には、うっすらと白い果肉が椰子殻の周りにくっついている。
これをスプーンですくって食べると、まるでイカのお刺身みたい・・・。
ほんのり甘くて、とろりとした舌触り。
椰子の実が枯れて落ちてくると、この白い部分が堅くなり、ココナツミルクや、ココナツオイルの原料となる。
最初の写真、お猿さんの顔は、その椰子の実を割ったもの。

最後の写真は、『下がり花』
陽が落ちて、30分もすると、ピンクがかった丸い蕾が少しづつ膨らんで、日没から1時間を過ぎる頃には、
写真のような見事な花を咲かせる。
夜咲く花のトップスター!!
その妖艶さにはほれぼれする。
何度見ても、いつまで見ていても飽きる事はない。
無性に時々見たくなるのは、、、どうしてだろう・・・・???

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周囲200キロのチューク(トラック)環礁には80個ほどの無人島がある。

南の島の無人島・・・と言えば、
椰子の木と白い砂浜、青い海にぽっかり浮かぶ小さなかわいい島を連想するだろう。
ところが実際には、大きさも様々でそれぞれに個性を持った無人島がたくさん存在する。
周囲数キロにわたる大きな無人島もあれば、中に入れば迷ってしまうほどの深いジャングルを有する無人島もある。

そんな無人島の中で、ひときわ異彩を放つ無人島がある。
島の中央部まで奥深く広がる海水の入り江に紫檀(シタン)の樹の群生が広がる。
これだけでも大変な価値であり見物なのだが、なんとそれらの紫檀の樹々には、
野生蘭(ラン)がびっしりと付着している。
水辺に広がる、昼なお薄暗い紫檀の森。
その中に無限に広がる野生蘭の光景は圧巻だ。

先週、久しぶりにこの島を訪れ、蘭を少しばかり採集してきた。
さっそく家の庭に蘭のコーナーを設け、毎日悦に入っている。

これからの手入れも大変だが、またひとつ楽しみが増えた。

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以前、このコーナーで日本製の足踏みミシンを紹介した事がある。

そして今回、とてつもない手動ミシンを発見した!!

主島のモエン島の南にあるデュブロン島(日本名・夏島)。
かつて、日本時代の中心地だったところだ。

友人を案内して、島の中を歩いていた。
とある現地人の家の前を通りかかった時、中年の女性が何やら古めかしいミシンを動かしているのを見かけた。
周りは錆ついていて、とても現役のミシンとは思えない。

ちょっと気になり、
『これって、まだ使えるの??』その女性に聞いてみた。
『使えるよ、今も服を作っているところだよ!』と、その女性。
『これってひょっとして日本製??』
『そう、日本製。』
『いつ頃から使ってるの??』
『ずーーっと前から・・・。』
『ずーーと、前からって、いつ頃から・・・?』
『私のお母さんから・・・、ずーーっと。』

『・・・・・、ねえ、これってひょっとして日本時代の物??』
思い切って一番気になっていたことを聞いてみた。

『そう、日本時代からって、お母さんが言ってた。』

周りはとっくに錆ついていて、角材でモーター部分を囲ってある。
ハンドルを手で廻してみると、まるで新品同様に、スムーズな回転が伝わってきた。
驚きと、喜びで(なぜか無性に嬉しくて)ちょっと興奮状態になっている自分を感じる。

その家を離れてからもずーーっと、この手動ミシンの事が頭から離れなかった。

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とある民家の庭先に、いつまでも蕾(つぼみ)のままのハイビスカスがある。
今にも咲き終わって萎んだような格好で、真紅の大きな蕾をたくさん付けている。
朝見ても、昼見ても、夕方に見てもいつも咲き終わったような姿でひっそりと垂れ下っている。
きっとこのハイビスカスは夜に咲く種類なんだろうな・・・、そばを通るたびにそう思っていた。

ある夜、その家の庭先を通った時に、咲いている姿を見たくてそのハイビスカスを見てみた。
(._.)やはりもうすでに咲き終わったような同じ姿で、枝先にぶら下がっている。

ある日、この家を通りかかったとき、オバサンに聞いてみた。
『ねえ、この花はいつ咲いてるの? いつ見てもこうだけど・・・?』
『今、咲いてるよ! これが花だよ!』
『エッ・・・?!』

そうか、これが花だったんだ、こんな花もあったんだ・・・、
とその時初めて合点がいった。

南の島にも、夜咲く花はいくつかあるが、蕾のままで咲いている花に出会ったのは初めてである。
そう思ってよ~く眺めると、幾重かの閉じた花ビラの間からきれいな雌しべが出ているのが見える。
それからというもの、この家のそばを通るたびに、この風変りなハイビスカスを眺めている。

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貝には様々な種類と形がある。
皆さんが貝と聞けば、独特のデザインに施された美しい貝殻達をすぐに思い起こす事だろう。

ところが中には、これでも貝か?と思うようなとても変わったやつもいる。
その代表の1つが、ヘビガイ、その名もスネークシェルだ。
その形状たるや、クネクネと曲がってサンゴや岩に取り付き、まさに蛇そのものである。

本物の蛇はどうも食べたいと言う気持には到底なれるものではないが、
なんと、このヘビガイときたら数ある貝の中でも味は絶品ときている。
現地人たちにとってもパンモチやタロイモの現地食の貴重なおかずとなっている。

大きく開いた口の中には、コリコリとした身がたっぷりと詰まっている。
干潮時のアウトリーフ、女も子供も総出でこのヘビガイ取りに出掛ける。
ヘビガイのむき身を食べながら、広大な環礁を歩きまわるのは南の島のもう一つの醍醐味である。

こんな時、冷えた1本のビールがあれば、オー! 天国天国!!

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 私は、長崎県対馬の出身で、子供の頃から貝にはとても興味を抱いていた。
そんな私が、この南の島に来て、とても大切にしている貝がある。
それは、私の貝のコレクションの中でもただ一個だけと言う貴重な貝でもある。
その名は『オトメイモガイ』、英語で『Virgin Cone』と言う。

貝の中ではもっとも種類が多いとされているイモガイの仲間だ。
大きさは15cm程で、数あるイモガイの中でも大きな部類に入る。
そして、ほとんどの貝たちがカラフルな衣装をまとっているのに対し、このオトメイモガイはとてもシンプルなデザインと色をしている。
その清楚な姿は、正に『海の乙女』と呼ぶにふさわしい。

かつて私は、ここチュークの海で2度にわたってこのオトメイモガイに出会った事がある。しかしその時のオトメイモガイ達は、いずれも見るからに肌ツヤも悪くて、とても海の乙女の名を冠するにはふさわしくないように思われた。
私は、その乙女達を黙ってそうっと海に帰した。

チュークに住んで30年・・・。
なかなか、真の海の乙女に出会う事が出来ない・・・。
それとも海の乙女は、そんな私の浮気な心を察して、ひっそりと姿を隠しているのだろうか・・・。

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