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ここ1週間ほど雨がない。
さりとて乾季と言う程の事でもない。

日本の観光案内などでよく、この時期は乾季だと言うが、この地方は雨季・乾季の差がそれほど顕著ではない。これは、旅行案内でミクロネシア全般をグアム・サイパンと同一視してそう言っているだけの事だ。
グアム・サイパンのマリアナ諸島は、東南アジアに近く、モンスーン気候の影響を強く受けて、雨季・乾季の差が大きいからだ。
対してこちら東カロリン諸島は、熱帯海洋性気候に属し1年中さほど雨量の差は顕著ではない。
過去10年間の統計でも月々200~400ミリで、年間の降雨量は4000ミリほどである。
これは東京の3倍近くの降雨量だ。

一般的には、この2月、3月が雨量が少ないが、それでも200~300ミリ前後である。
去年の2月のように400ミリ以上降る事もある。

そして今、先週あたりから雨が少なくなり、島人たちの生活にも影響を与え始めている。
町の中は車の通る埃で、建物も草も木も埃だらけで白っぽくなり、まるで砂漠の町のような光景だ。
小さな島なので、ちょっとでも雨が無いとすぐに水は枯渇する。

そんな中で威力を発揮しているのが、日本時代に造られた井戸である。
チュークの諸島内に大小約150個ほどの井戸が今でも残っており、島人たちの貴重な水源となっている。
この井戸の事をチューク語で『IDO・イド』と呼び、井戸から水をくみ上げるバケツの事を『ツルベ』と呼んでいる。
日本時代の貴重な置き土産の1つである。