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昨年10月、長年の懸案だったトラック諸島・水曜島の遺骨収集が実施された。
トラック諸島内では、過去にも書く島々の陸上遺骨、多くの沈船・水中遺骨の収集作業が幾度も実施され、多くの御魂が祖国に帰ることができた。
昨年実施された水曜島の遺骨収集は、長く閉ざされていた遺骨収集の道が現地側の協力で実現したものだ。
この場所にはかつて、海軍の野戦病院があり、またすぐ傍の海には、海軍輸送船・花川丸も沈んでおり、多くの戦没者が葬られている。

昨年の遺骨収集の発掘現場では、海軍水兵の碇のマークのバックルが、18~19歳の将兵の体の中央から発見された。

4月8日、9日、天皇陛下がパラオをご訪問なさり、多くの英霊の御魂に接せられた。

トラック島で犠牲になった多くの将兵たちの御魂が祖国の土を踏むことが出来るよう
今年もまた、トラック島での遺骨収集が実施されることを切に願う。

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チュークの有識者たちの中から原点回帰の運動が始まった。

現在、チュークからは多くの出稼ぎ者が海外(グアム、ハワイ、アメリカ本土)に移住し、色んな側面から島の経済を支えている。
そして、伝統的な島社会の中にあって、若者たちを中心に現代社会の大きなうねりが押し寄せている。
そんな社会の変貌ぶりに危惧を唱える有識者達の中から、『自然に帰ろう』という呼びかけが始まった。

チュークは他のミクロネシアの島々に比べてより豊富な自然・食料に恵まれている。
多くの人達が伝統的な食生活を中心に、今も自給自足の生活を謳歌している。

神が与えてくれたそんな自然に感謝して生きて行こう。
文明社会から侵入してくるお酒や暴力を無くし、自然に満ちた生活を送ろう、と彼らは訴える。

この日のセレモニーには、州知事をはじめ、政府の有力者たち、婦人団体や一般の賛同者なども多数集まり
盛大な催しとなった。
お昼の会食には、ストアーからの輸入品の類は全く無く、チュークの伝統的な食べ物がずらりと並べられた。
お水は椰子にとって代わり、お肉は豚の石焼、そして沢山の魚、ライスに代わりパンの実やタロイモ、
おやつにはタピオカやクッキングバナナ、数々のフルーツなど、盛り沢山だ。

若者たちも数多く参加したこの運動、果たしてどのような方向を辿るのか、ちょっと興味が湧いてくる。

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『トラック大空襲』著者であり、トラック島の海に半生を捧げた、吉村朝之氏が68歳と言う短い生涯を閉じた。

トラック島の沈船を日本に紹介し、その旺盛な活動力と情熱は、2回に及ぶ厚生省の遺骨収集を実現させる原動力となった。
人生で最も活動的な青年時代、彼はトラック島の沈船ダイビングにその大半を費やした。
その沈船ダイビングの本数は優に600本を超える。

自他ともに認める世界NOー1の沈船ダイバーだ。

その業績は、1冊の名著『トラック大空襲』に集約されている。
トラック環礁内に沈むすべての沈船の生い立ちからトラック環礁に沈むまで・・・。
そして今、それらの沈船はトラックの海でどのような姿を留めているのか・・・。
その英霊たち、、、遺族の方たちに至るまで・・・。

トラックに沈む沈船の鎮魂歌だ。

吉村氏の詳細については、須賀次郎氏の以下のブログをご覧いただきたい。

スガジロウのダイビング 「どこまでも潜る 」
jsuga.exblog.jp

日本の水中映像草分けの大御所でもある氏は、現在77歳。
今も旺盛な活動力で日本のダイビング業界をリードしている。
吉村朝之の生涯の師でもあり、ダイビング他ならず人生のパートナーでもある。

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嵐のごとく去って行った広東省使節団。

中日のお昼、韓国レストランに入った一行、まずは飲み物をオーダーすることになった。
たかが飲み物だがピーチク・パーチクとなかなか決まらない。

しびれを切らした私がこれならいいだろうと、お節介の一言、
『中国のドリンクもいろいろあるよ!』
『ウーロン茶もあるし、ジュースなんかもほとんど中国製だよ!』

すると中國のお歴々、間髪入れずにみんなが一斉に、
『ノー、ノー、ノー!!』
『中国のドリンクはダメ!』
『中国の食べ物や飲み物は考えないでくれ!』
とのたもうた。
聞きしに勝るものである。

これからも中国製は決して口にしまいと、密かに誓った事である。

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7月19日~21日の3日間、中国広東省友好親善使節団がチュークを訪れた。

広東省政府のお歴々10名と、中国が世界に誇る雑技団・20名を引き連れて総勢30人の大部隊。
去年に引き続き、第2回目の公式訪問である。

チューク州政府との懇談会や協議に明け暮れた初回訪問とは趣を異にして、今回は舞踏団の華やかなパフーマンスが目を引いた。
体育館で行われた演会には、沢山の人達が詰めかけ、初めて目にする本格的な曲芸や舞踏に大歓声がこだまする。
正に両国の友好親善を深めるにはうってつけの特効薬だ。

今回のチューク訪問は、ミクロネシア連邦だけの訪問と思いきや、さにあらず、チューク訪問は今回の旅の序曲に過ぎない。
これから1か月をかけて、太平洋諸国を訪れる。

華やかに舞う舞踏団を見つめるお歴々の脳裏には、チューク諸島の広大な海に泳ぐカツオ・マグロが怪しげに舞っている。

たかが広東、されど中国!
その真意や如何に!

さあ、どうするニッポン!!

※写真提供・チューク州政府観光局・笠原貴江氏

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来る24日(金曜日)、大阪で講演をする機会を頂きました。

南の島にご興味のある方、是非いらしてください。

詳細は以下の通りです。

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茶道ボーイズガールズ主催
ミクロネシアの魅力
~チューク在住33年 末永卓幸氏を迎えて~

平成23年 6月24日 (金)
Ⅰ 『ミクロネシア連邦の魅力』
午後2時~4時(1時半開場) 大阪歴史博物館4F講堂<谷町4丁目すぐ>
    1 開会の言葉
    2 ミクロネシア連邦 映像による紹介
    3 講演「ミクロネシア連邦チューク在住33年の歩み」 末永卓幸
    4 ミクロネシア連邦交流茶会報告 茶道BG宇山圭子
    5 交流茶会点前デモンストレーション
    6 ミクロネシア交流から生まれた素晴らしい仲間との友情と発展活動
    入場無料(自由にお越しください)

Ⅱ 『チュークの海 末永卓幸とその良き仲間たち』
   午後6時~8時半(5時半開場) 
大阪駅前第一ビル11F 神戸大学凌霜倶楽部ラウンジ
    1 オープニング 映像とともに立礼式流麗点前と呈茶

    2 開会の言葉  
    3 末永卓幸“良き仲間たち”ご紹介
    4 末永卓幸トークショー「33年感慨」
    5 乾杯 (軽食・おつまみ・飲み放題)
    6 無人島茶会報告と今後の抱負  末永&宇山
    7 ミクロネシア交流から生まれた発展活動紹介
          ~ 交流懇親会 ~
* 魅惑のミクロネシア映像とミクロネシア最新情報
    会費:五千円(下記または担当者を通してご予約ください)

茶道ボーイズガールズ代表 宇山圭子
  uyama.keiko@purple.plala.or.jp TEL/FAX 078-843-9905 携帯080 3132 6474 
インターネットで「宇山宗圭」「神戸茶事物語」を検索ください。

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お申し込み、お問い合わせは、上記・宇山圭子まで。

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先週、中国から使節団がやってきた。
広東州とチューク州の姉妹関係を結ぶためである。

これまでに中国人の知り合いが居るにはいたが、これだけ大勢の中国人達を一度にお世話したのは初めてだった。
そして、、、国民性の違いをいやと言うほど、思い知らされた4日間でもあった。

国と民族、それぞれに歴史が違い文化が違う。
それでも・・・、それでも、基本的に人間の常識や良識はそれほど違わないだろうと、タカをくくっていた私の精神は見事に打ち砕かれてしまった・
中国政府との外交に難航している日本政府の在り様がなんとなく理解できたような気がする。

まずは人を信じ、信頼関係を尊ぶ日本人の素晴らしさをしみじみと感じさせてくれた、友好親善団だった。

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写真の案内書は、『品評会』の案内である。

チューク語で『キンピョウカイ』と言う。
日本時代の名残だ。

ミクロネシア短期大学チューク校舎で、その品評会が催されるという案内である。
『キンピョウカイ』と聞いて、以前の盛大な品評会の様子がすぐに頭に浮かんできた。

私がチュークに来て間もない頃、毎年、夏になると島のグランドで大規模な品評会が行われていた。
グランドいっぱいに展示場が広がり、海産物、農産物、工芸品、民芸品、はては、豚やニワトリまでがその対象となった。

1枝に400本も500本も成っているバナナの木や、1本がビール瓶ほどもあるキングバナナ、
バナナだけでも10種類以上の様々なバナナがズラーと並んでいた。
竜宮城から出てきたような巨大なウミガメがお腹を上にして何十匹も並んでいた。
巨大なパンの実・パパイヤ・椰子の実、等々・・・。

民俗学者が泣いて喜ぶような、見事な民芸品と工芸品の数々。。。

会場の周りは出店がいっぱいで、何千人もの島人達で賑わった。

そしてメーンイベントは、広い会場に放たれた豚とニワトリ・・・、
子ブタもいれば、かわいいひよ子もいる。
捕まえればすべて自分のものなる!

大人も子供も必死になって追いかけた。

そんな懐かしい情景を浮かべながら、『キンピョウカイ』の会場に行ってみた。
9時からの案内を、1時間遅らせて行ってみた。
少しでも遅いほうが、物品が多く集まっているかも知れない、、、そんな淡い期待もあった。

と こ ろ が 、、、

会場に入る前、道路から覗いても何も無い。
案の定、中に入っても、かつての光景の100分の1も無い。

これでは、毎日の市場を覗いた方がまだましである。

どうしてこのようになってしまったのか。。。
何とも言えない寂しさが込上げてくる。。。

チュークを去る前に、もう一度あの祭りの中に身をゆだねたい、、、心からそう思った。

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