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今、ミクロネシアは卒業式シーズン真っ盛り。
幼稚園から高校まで、連日どこかの学校でにぎやかに卒業式が催されている。
そしてこの卒業式には必ず両親親族、友人などが出席する。
どんなに重要な仕事があっても、仕事は後回しだ。

つい先日も、日本からのある重要な使節団が訪れたが、ミーティングのスケジュールが子供の卒業式に重なったため、急遽変更になった。またある時、小型機のチャーターをしていたのだが、急遽、飛行機のキャプテンからキャンセル通知が届いた。
よほどの急用と思いきや、なんと「子供の幼稚園の卒業式があるので、飛行機は飛ばせない」とのお達し!


かつて私も、3人の子供が学校に通っていた時代があった。
奇妙なめぐりあわせで、いつも子供の卒業式の折にはツアーの仕事が入っており、ついぞ子供の卒業式に出席することは叶わなかった。そんな折、いつも現地の友人たちに皮肉たっぷりに言われたものだ。
「スエナガ、お前は家族よりも仕事が大事なのか?」
そう言う彼らは、どんなに重要な仕事が入っていようが、子供の卒業式には仕事をほったらかしてでも出席する。

正に彼らの卒業式は彼ら一族にとってとても重要な催事である。
そしてそれはまるでお祭りのごとくに、親戚家族や友人たちを巻き込んでとても賑やかに行われる。
卒業式が終わると、各家庭はもちろん、ホテルやレストランなどでも大規模な卒業式のパーティーが次々と催される。
彼らの卒業式は、単に子供が学校を卒業するという事だけでなく、一族のきずなを強め確かめる意味でもある大きなお祭りなのだ。