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現在、チュークでチョットしたリクルート活動を行っている。
慢性的な人材不足に悩んでいるサイパンの友人からのリクエストが発端だった。
チュークから外に出て働きたい若者たちに働く場所を斡旋してあげている。

就業先は『サイパンワールドリゾート』ミクロネシア最大のウォーターパークを有する大きなホテルだ。
2年ほど前に、ここで働いている古い友人から、人材募集を依頼された。
ウォーターパークのライフガード、レストランのウエイトレス、キッチン、ベルボーイ、などなど。

第一次募集で多くの応募者の中から8名の若者を厳選し、サイパンに送り出した。
ところが、実際にサイパンに到着したのは6名だけだった!
1名は飲酒トラブルで、チュークの空港で逮捕された。
もう1名は、途中のグアムでトンズラしてしまった。

そんなことがあり、2次募集からは私と家内のカオルで、サイパンまで引率していくことになった。
過去5回の募集で28名を送り込み、早くも7名が脱落した。
現在21名が一生懸命働きホテルにも貢献している。
彼らの出稼ぎの一番の理由は、チュークにいる家族への仕送りだ。
誰もが働きたい理由の第一に、『家族を助けたい』と言う。
一度も飛行機に乗ったことが無かった彼らも、観光客を相手に仕事をするうち、驚くほど変身する。
女の子は化粧を覚え見違えるほどにきれいになり、朗らかになる。

そうして今回が6回目の募集となり例によって7名の若者達を引率していった。
チュークからサイパンに行くには、グアムで飛行機を乗り換えてゆく。
無事グアムに到着し、サイパン行きの飛行機に乗り込む寸前、『サイパン行きの飛行機は欠航です』
という案内が流れた。軽飛行機がサイパン空港に不時着し、しばらくは滑走路が使えないという。
早速翌日のフライトを確保しようと、カウンターに行くと、満席で3日後でなければ行けないと言う。
おまけにホテル代、食事代、送迎費用は個人負担ときた。

結果的に翌日の夜に臨時便が出ることになり、なんとか大事は免れた。
チュークの7名は降ってわいたグアム滞在に大喜びである。
こちらはまるで小学生の修学旅行の引率よろしく、万事が万事、気が気ではない。
翌日の夜、無事サイパン到着と相成った。

早速、ホテルスタッフに若者たちを引き継ぎ、私たちは帰途に向かった。
今度はグアムを経由してチュークに戻る。逆のパターンだ。
そして、グアムに到着したとき・・・、またまたフライトキャンセル!!
今度は、チュークの滑走路が電気トラブルで照明が点かず、夜間のフライトはキャンセルだという。
そして、またしても航空会社の責任はなく、グアムでのホテル代は個人負担となった。

かくなる上は、サイパンに残してきた連中に頑張って働いてもらうのがせめてもの慰めである。
頑張れ、チュークの戦士たち!!