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ポンナップ島の代表的な作物は、パンの実とタロイモである。
この2つが島の食生活の根幹をなしている。
そしてこの作物に限って、その扱いに男と女の区別がはっきりとなされている。
男はパンの実、女はタロイモである。

パンの木を手入れし、パンの実の収穫し、パンの実の料理を行うのは全てが男の仕事である。
対して、タロイモ畑を手入れし、タロイモを収穫し、タロイモを料理するのはこれまたすべてが女の仕事となっている。
お互いの領分に入るのは固く禁じられている。

通常、チューク環礁の島々では、タロイモに関しても男たちの仕事とされている。
田んぼの中に入り、苗を手入れし、タロイモを育てるのはとても手間のかかる仕事だ。
ましてやぬかるみの田んぼの中で、大きな芋を掘り出すのは大変な重労働でもある。

ポンナップ島でタロイモが女性の仕事として行われているのには訳がある。
その昔、何も無かったポンナップの島に女の神様がタロイモを持ってきた。
タロイモは丁寧に育てなければなかなかいいものに育たない。
それには女の丁寧さ優しさが一番いいのだそうな。
遠来の客を浜辺で迎えるのは女達の仕事であり、女達は丹精込めて育てたタロイモを客に投げつけて歓迎する習わしがある。

そうしてポンナップの女たちは今も大事にタロイモを育て、愛情をこめて料理をしている。