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ポンナップ島は小さいながらもれっきとした1個の自治体である。
行政的には、ミクロネシア連邦・チューク州・ポンナップ島となる。

島には、選挙で選ばれた村長(メイヤー)がいる。
州政府の管轄で、中央政府からの行政指導に当たる。
実は島にはもう一人の村長が存在する。
伝統的な村長(サモーン)である。
サモーンは大昔からの島の代表的な家系から選ばれる。
島の伝統的な催し事や日常のしきたりなど、慣習上の政(まつりごと)は、全てこのサモーンが取り仕切る。
サモーンは選挙で選ばれた村長(メイヤー)の上に位する。

そして、この2人の村長の上にもう一人の支配者が君臨する。
チーフと呼ばれる島の支配者だ。
ひとたびチーフに選ばれたものは死ぬまでその職を全うする。
彼の権力・権限は絶対で、島の全てを取り仕切る。
何人もチーフに逆らう事は出来ない。
当然、それなりの家系の人格者が選ばれる。

島の登録人口は1200人。
その中の約400人が海外(グアム、ハワイ、アメリカ本土)に住んでおり、あとの400人はチューク本島に住んでいる。
そして残り400人がポンナップ島で暮らしている。
彼らの生活を支えているのは、椰子の実とタロイモ、パンの実、そして海の幸だ。
次回からは、そんなポンナップの食生活について紹介しよう。