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南国を彩る鮮やかな花々。
何日も咲き続ける花もあれば1日で散って行く花もある。

そんな中で、夜に花を開き夜明けにはそっと人知れず散って行く花がある。
その名は「サガリバナ」(下がり花)。
名の通り垂れ下がった長い花の蔓に妖艶な花を夜毎咲かせる。
日没と同時に小さな蕾が膨らみ始め、1時間を過ぎた頃には写真のような見事な花を開く。
若葉と種子は現地の人達の大事な薬草でもある。

サガリバナ科の植物でもう一つ、やはり夜咲く花がある。
名前は「ゴバンノアシ」。
奇妙な名前の由来は、種の形が碁盤の足に良く似ているところからの命名だ。
ゴバンノアシも下がり花同様に、日没と同時に咲き始め、夜明けには散って行く。

いずれも海岸や水辺などの湿地帯に埴生しており、水面に落ちた花弁は夜の夢を再現させてくれる。
沖縄の西表島では、川面に浮かぶ花弁をめぐるツアーがあるほどだ。