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チュークの主島・モエン島最東端の丘の上にザビエル高校がある。
日本時代の海軍通信隊の建物を利用した高校で、海抜標高50mの丘から望む景色は正に絶景で、校長をして『ミリオンビュー』と言わしめるほどである。
チューク随一の景勝地でもあるこの地は、ホテルや観光業者にとっては貴重な観光ポイントであったが、あまりの悪路の為、数年前から観光コースから外されてしまった。

そんなある日、日本からのIT産業関連の方達をご案内して久しぶりにザビエル高校を訪ねた。
仕事の話を終え、校長の案内で校舎になっている通信隊跡のビルの屋上から『ミリオンビュー』を堪能して帰路についた。
前方にはコンクリートミキサーを牽引したダンプカーが道路いっぱいにゆっくりと走っている。
ザビエル高校に行く途中にはいくつかの難所がある。
通常の車では通れない日本人の想像を絶する悪路だ。
その為に我々もジープ並みの全輪駆動車をレンタルしていた。
その1つの悪路に差し掛かった時、前を行くダンプカーが坂道を上がれなくなり突然バックし始めた。
岩盤が露出していてタイヤがスリップしまうのだ。
あれよあれよと言う間にすごいスピードでバックして私たちの車のすぐ前で、草むらに乗り上げてしまった。

車を止めてドライバーに聞くと、なんとこのダンプカーはブレーキが効かないと言う。
もっともチュークではそんな車は珍しい事では無いのだが・・・(@^^)/~~~
それで私たちの車を見止めて、衝突を避けて山に突っ込んだらしい。
事故を未然に防いでくれたのは良かったのだが、今度はこちらが通れなくなってしまった。
時計を見ると次のアポイントメント(仕事)まであまり時間が無い。
迂回する道もあるにはあるが、もっとひどい道でとても車が通れる道路ではない。

結局、みんなで道普請をして何とか通過した。
これが飛行機に乗る前だったら・・・とゾッとする。

チュークの道路は概ねこのような調子で、洗車した車も1日で泥だらけになってしまう。
それでもみんなはケセラセラだ。

そんな人達だからかえって、自然は残る。
どちらがいいのか、、、ちょっと考えさせられる事ではある(^。^)y-.。o○