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間もなく飛行機が到着する・・・。

そんな案内と共に、滑走路とエプロンに消防自動車が待機する。
見慣れた光景だ。

もしこんな時、滑走路に消防車が居なければどうなるのか・・・。
航空法により、飛行機は着陸を許可されない。
従って、最寄りの空港に向かう事になる。

チュークの場合、最寄りの空港と言えば、700キロ離れたポナペか、1000キロ離れたグアム、と言う事になる。
そして、そんな場合は果たして飛行機はどうするのか・・・?

10月2日・土曜日の午後。
ハワイからマーシャルやポナペを経由して12時間、飛行機は最後の寄港地チュークにやってきた。
この日はチュークからグアムに向かうため、沢山の観光客や現地の人々が搭乗手続きを済ませ、待合室に待機していた。
空は快晴、予定より5分遅れて飛行機はチューク空港に到着するはずだった。
飛行機の到着時間をお客様に伝え、最後のお別れをして私たちは空港を後にした。
ところが、飛行機は何の前触れもなくチュークの上空を飛び越えグアムに向かってしまった。

空港アナウンスは、『飛行機はグアムに向かった』と案内するだけ。
狐につままれた観光客は、ただただ『飛行機は明日の夜までありません。明日の夜11時までにチェックインを済ませてください』
との空港からの説明だけを受けて、再び数時間前に出発したホテルに戻ってきた。

後で調べてみると、なんと、原因は消防自動車が滑走路に待機していなかったため、と判明した。
土曜日の午後、真昼間の出来事である。
しかも2台ある大型の消防車が全く動いていなかった。

『きっと、みんなで昼寝でもしていたんだろう・・・』

冗談とも本当ともつかぬ、これが一応に現地関係者たちの話である!!

そして、もう一つおまけに話すなら、何とこれが、チュークでは2度目の出来事あった。