今、ご紹介中のオシドリ夫婦の釣り日誌、その3日目。
『今夜は、キハダマグロの兜焼きを食べたいなア~』と言う事になり、沖合のトリヤマでジギングに挑戦。
トリヤマまで来ると、肝心の海鳥達は、羽を休めて海面でカモメの水兵さん状態・・・。
トリヤマまで来ると、肝心の海鳥達は、羽を休めて海面でカモメの水兵さん状態・・・。
でも、さっきまではボイルしていたトリヤマ、きっとこの周りにはまだキハダマグロが廻っているはず・・・。
そう信じて早速ジギング開始。
ラインを150m程出して、一気に巻き上げてくる。
そう信じて早速ジギング開始。
ラインを150m程出して、一気に巻き上げてくる。
ミカコ夫婦に混じって私も久しぶりにジギングロッドを握った。
1回目は全員が空振り。
こんな時には4、5回は入れる事にしているので、やる気満々で2本目を投入。
1回目は全員が空振り。
こんな時には4、5回は入れる事にしているので、やる気満々で2本目を投入。
水深100m位でとてつもなく強い重いアタリが来た。
大物のキハダか?? それとも巨大サメか??
ラインが“ギリギリ”と言う嫌な音を立てながら少しづつ出て行く。
重くてリールが全く巻けない。
キハダなら猛烈なスピードで走るはずだが、それも無い。
サメならやはり重くて強い、サメ特有の動きがあるが、それも無い。
重くてリールが全く巻けない。
キハダなら猛烈なスピードで走るはずだが、それも無い。
サメならやはり重くて強い、サメ特有の動きがあるが、それも無い。
バショウカジキ(セールフィッシュ)の可能性も考えたが、それは無い。
ヒットした水深が深すぎるし、その後の水面での走りやジャンプも無い。
それよりも何よりも重すぎる・・・。
ヒットした水深が深すぎるし、その後の水面での走りやジャンプも無い。
それよりも何よりも重すぎる・・・。
頭の中を4年前の光景がよぎる。
やはりジギングの真っ最中。
同じようなアタリの後、徐々にラインのスピードが増し、目の前で巨大な魚がジャンプした。
そして、一瞬でラインブレイク。
同じようなアタリの後、徐々にラインのスピードが増し、目の前で巨大な魚がジャンプした。
そして、一瞬でラインブレイク。
ブルーマーリン(カジキマグロ)だ!!
吐き出されるラインのスピードが段々と速くなる。
もう、ヤツしか考えられない。
間違いない!
ブルーマーリンだ!!
もう、ヤツしか考えられない。
間違いない!
ブルーマーリンだ!!
ボートに指示を出し、魚を追って行く。
ラインを緩めることなく、適度にテンションを掛けながら少しづつ巻きあげて行く。
出て行くラインのスピードが段々と速くなり、水面近くを走るラインの前方100m位のところで巨大な魚がジャンプした。
ラインを緩めることなく、適度にテンションを掛けながら少しづつ巻きあげて行く。
出て行くラインのスピードが段々と速くなり、水面近くを走るラインの前方100m位のところで巨大な魚がジャンプした。
これで万事休すか??
4年前の光景がまた頭をよぎる。
4年前の光景がまた頭をよぎる。
居る!!
繋がっていいる!!
1回目のジャンプに非力なタックルが何とか持ちこたえてくれた。
繋がっていいる!!
1回目のジャンプに非力なタックルが何とか持ちこたえてくれた。
ロッドはTENRYUのジギングロッドSP-50/5.5フィート、リールはペンのスピニング9500番、ラインは6号PEでリーダーは200ポンド。この怪物と戦うには余りにも頼りない装備だ。
元来が50キロ前後のサイズを想定したタックルで、200ポンドのリーダーを除いては、ちょっと心もとない。
トローリングの丈夫な仕掛けなら、ボートを止めずに引き寄せる事が出来るが、今日のジギングタックルではそれは不可能。
ボートを止めると、ヤツはどんどん深場に潜り込んでいく。
トローリングの丈夫な仕掛けなら、ボートを止めずに引き寄せる事が出来るが、今日のジギングタックルではそれは不可能。
ボートを止めると、ヤツはどんどん深場に潜り込んでいく。
見たところ、推定・300キロ(600ポンド)はあろうかと言う、正真正銘のブルーマーリンだ。
潜られてしまってはラインが持たず、もう勝ち目はない。
潜られてしまってはラインが持たず、もう勝ち目はない。
潜られる前にボートを近づけ少しでも距離を縮めていく。
相変わらず重いが、少しづつ確実に巻きあがって行く。
相変わらず重いが、少しづつ確実に巻きあがって行く。
しめた! 魚がこちらを向いたようだ!
どんどん巻きあがって行く。
ラインがまた上向きに走り始める。
ぐんぐんとスピードを増す。
2回目のジャンプに入る態勢だ。
ぐんぐんとスピードを増す。
2回目のジャンプに入る態勢だ。
50mほど前で大きくジャンプした!
みんなの歓声が上がる。
みんなの歓声が上がる。
今度こそあきらめていたラインがまたしても持ちこたえた!!
柔よく剛を制す・・・、柔らかいロッドが功を奏しているようだ。
もうここまでくれば心配だったラインシステムも、フッキングも完璧だった。
あとはラインがどこまで堪えられるかだ。
柔よく剛を制す・・・、柔らかいロッドが功を奏しているようだ。
もうここまでくれば心配だったラインシステムも、フッキングも完璧だった。
あとはラインがどこまで堪えられるかだ。
奴はもう目の前だ!
まだゲームが出来る!!
言いようのない感動がこみ上げてくる・・・。
このまま潜られなければ何とか勝負できるかもしれない・・・。
頭の中で取り込みの時の事を考え始めていた。
頭の中で取り込みの時の事を考え始めていた。
今あるギャフではとても役には立たない・・・。
ギャフをアンカーロープに繋ぎ、奴に打ち込むしかない。
そろそろクルーに指示を出さなければ・・・、そう考えていた時、恐れていた事が起こり始めた。
ギャフをアンカーロープに繋ぎ、奴に打ち込むしかない。
そろそろクルーに指示を出さなければ・・・、そう考えていた時、恐れていた事が起こり始めた。
ズンズンとラインが深場に引きずり込まれていく。
全くリールが巻けない。
ドラッグを締めるが、全く効果は無い。
あまり締め込むと、ロッドもラインもリールも限界を超え、破壊されてしまう。
全くリールが巻けない。
ドラッグを締めるが、全く効果は無い。
あまり締め込むと、ロッドもラインもリールも限界を超え、破壊されてしまう。
もう一度、奴が止まってこちらを向いてくれるのを待つしか方法がない。
それでもラインは止まらず、どんどんと深海に向かって吐き出されていく。
それでもラインは止まらず、どんどんと深海に向かって吐き出されていく。
重い、とてつもなく重い・・・。
頭の中は、いつラインが切れるか、あとどれだけファイトできるか、、、と言う事ばかりだった。
頭の中は、いつラインが切れるか、あとどれだけファイトできるか、、、と言う事ばかりだった。
そんな矢先、静まり返った船上に『バシッ!!』と言うラインのはじける鋭い音が響いた。
ボートの上で、一斉に漏れるため息・・・。
ボートの上で、一斉に漏れるため息・・・。
不思議と疲れは感じなかった。
悔しさよりも、さわやかな爽快感が体全体に広がって行くのを感じる。
悔しさよりも、さわやかな爽快感が体全体に広がって行くのを感じる。
もう2度とこんなチャンスは無いかもしれない。
心から海に感謝の気持ちが湧いてくる。
心から海に感謝の気持ちが湧いてくる。
今日はありがとう・・・。
※※※ 動画をご覧になりたい方はこちらまで・・・音声入りです(@^^)/~~~
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