イメージ 1

イメージ 2

イメージ 3

イメージ 4

皆さんは、夜這い、と言う言葉をご存じだろうか・・・。
男が女の家に忍び寄り、こっそりと愛の営みを行う事である。

チュークの民芸品で土産物の1つにその“夜這い棒”(ラブスティック)と言うものがある。
正にそのまま、夜這いをするための道具である。
本物は、1.5mはある長いものだ。

かつてのチューク諸島の民家は、ほとんどが椰子の葉葺きの家で、どこからでも出入りできた。
夜になると男たちは、各自自慢の夜這い棒を持っては女の家に忍び寄る。
ギザギザした夜這い棒で女の髪にからみつけ、目指す女を音もなく起こしては反応を確かめる。
起こされた女は、その気があれば、夜這い棒を強く引っ張ってOKサインを出す。
『今行くわ!!』と言う事だ。
男が気に入らない時は、夜這い棒を思いっきり突き返す。
『あんたなんか、イヤーヨ!!』と言う訳だ。

こうして、夜這い棒による愛の営みが夜な夜な繰り返された訳だ。

とは言っても、電気のない暗闇の世界。
1つ屋根の下には、たくさんの女たちが寝ている。
目指す女を起こしたつもりが、オバアちゃんの長い髪を引っ張ることもある。
ご指名に預かったアバアちゃんは、必死で夜這い棒を引っ張る。

今は亡き、かつての夜這い棒の達人たちに聞いた話である。