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南の島の大切な食べ物、パンの実。
日本の人達には殆どなじみのない植物だが、南の島々では、椰子と並んで最も重要な植物である。

桃・栗3年、柿8年、、、

植えてから実のなるまでの年月を言い表す日本の言葉である。
この南の島にも、そんな例え通りに、結実までに様々な年月を要する植物がある。
そんな中で、桃と栗に相当するのがこのパンの実だ。

ヤシの木が、芽を出してから実がなるまで5年を要するのに比べ、パンの木はわずか3年で実を付ける。
(ただし、小さい種類のヤシの木は3年で結実する)
そして、ひとたび実が成り始めると、ヤシの木同様、木が枯れるまで毎年毎年沢山の実を付け続ける。
その収穫時期は長く、春から夏にかけてのほぼ半年間、島人達に大事な食糧を提供してくれる。
しかも、木によっては、12月以降にもう一度実を付けるものもある。

3年目、初めてのパンの実が成ると、チュークの人たちはその実は収穫しないで
パンの木の神様に捧げる。
そうして2回目以降、神様が自分たちに与えてくれた食べ物として頂くのである。

そして、今年は、このパンの実が大豊作で、どの木もどの木も枝もたわわに実をつけている。