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チュークの人達は魚介類が大好きだ。
魚は何でも食べるし、タコ、貝、エビ、カニ、果ては海亀まで何もかもが大事な食糧である。
そのほとんどが、保存の利かない生ものばかりだが、中には、魚の干物や、タコや貝類を塩付けにした保存食もある。そんな中でやはりポピュラーに食べられている物にナマコの塩辛がある。しかし南の島のナマコは日本のナマコと違ってそのまま生で食べれる物ではない。めっぽう硬く、味も素っ気も無いしろものである。これを大量に取ってきて、まずはナイフでぬめりを落とし、柔らかくなるまでひたすら石で叩き続ける。こうして何とか食べれるほどの柔らかさになった物を塩付けにして保存する。
ナマコの塩辛の出来上がりである。しかし、こうして出来上がったナマコの塩辛も我々か弱い現代人の歯では噛み切る事すら出来ない。何百年もの間に培われてきた彼らの食生活には、現代人の遠く及ばない物が多い。いつもの事ではあるが彼らの逞しさには脱帽だ。