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先日、ウマン島(日本名・冬島)を訪れた。
いつもは大きな集落がある方だが、今回訪れたのは島の北側で、私も10年振り位に上陸した。
その桟橋にボートが近づいていくと、釣りから帰ってきた現地人のボートが一艘桟橋にとまっていた。
私達が桟橋に着くと、なにやらこちらのボートオペレーターに話しかけている。
話がまとまったらしく、ついで私に『スエナガ、鳥の卵のような小さな石があるから買ってくれないか』
と言って来た。『何だそれは?』と、私。それに答えて、『貝の中に入っていた小さな石だ』と現地人が言う。何!これはきっと黒蝶貝の中にある天然真珠の事だな。と私はとっさに考えた。そうだとすと、とてつもなく高価な物だ。『何の貝に入ってた?』私は落ち着いて聞いた。
『シャコガイだ、シャコガイの中に入っていた。』
『何! シャコガイ??』と、私。
『そうだ、いつものようにシャコガイを取って食べていたら石を噛んだ。出してみたらこの小石だった』
そうして彼らが手のひらに載せて出したものは、米粒を大きくしたような純白の小石だった。
『幾らだ!』と、私。『50ドル』と現地人。
『50ドルは高い! それに今はお金が無いからダメだ。』と断った。

私はダイビングやスノーケルの時、黒蝶貝を見つけるとすぐに開いて中身をチェックする。
黒蝶貝には稀にだが天然真珠がある場合があるからだ。
残念ながらこれまで一度もそんな幸運には恵まれなかったが、このシャコガイの天然真珠には驚いた。
少しでも手持ちがあったなら是非入手したいところだ。
現地人の手の中で光る純白の小石を私の目はずっと追っていた。