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この週末は連日大荒れで、風雨が吹き荒れている。
こんな時には、船舶やボートは風雨がおさまるまで港の中におとなしく停泊しているものだが、
ここチュークの港は、一端海が荒れ始めると一斉に港から逃げ出して島の反対側に避難する。
港の中には、小さいボート1隻たりとも見当たらない。
あれる時には何にも役に立たない港なのである。
 モエン島のこの港は島の西側にあり、北東乃至は東からの貿易風をしのぐ形で造られている。
ところが、チュークの海が荒れるのは概ね西風や北風になったときである。
そしてこの港は、西風と北風には全くの無防備で、防波堤の1つも無い。
かくて、写真のような異様な風景を見せてくれるのである。

その点、日本時代の海軍の軍港は、東西南北、どの嵐が来ても、全く問題は無かった。
その立派な港が全く放置されて、ジャングルに帰しているのは、全くもってもったいない話ではある。