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チュークには、月に一回程の割りでコンテナ船が入港する。
必ずと言う事ではないが、それでもだいたいこの船で生鮮食料品がストアーに並ぶ事になる。
今回も品物が出揃った当たりで買い物に出かけた。お目当ては新鮮な卵だ。
もうすぐ10月になるというのに、今まで島のストアーに並んでいた卵は、新しい物でも7月に出荷されたものばかり。一軒、一軒、卵を置いている大きなストアーをチェックして行く。
大して期待はしてはいなかったが、やはりルンルンするような新鮮な卵は何処にも入っていなかった。
一番新しい物で、なんと、8月18日の卵。仕方なく一ヶ月半前の卵をしこたま買い込んだ。
これでも、今買っておかないと、この卵もすぐに店頭から消えてしまう。
世界から隔絶された南の島に住んでいると、俗に言う賞味期限なんて、何の意味も持たなくなってしまう。卵の2ヶ月や3ヶ月なんてまだいい方で、中には賞味期限が切れて、5年、10年物まで、商品棚に大きな顔をして並んでいる物もある。
時々、日本のお客様から、日本食が沢山ありますねぇ~。と言われることがある。
ところがこの日本食を良く見ると、数ヶ月どころか、もう何年も賞味期限が切れたままである。
白味噌は、赤味噌に変色し、透明なはずの酢は茶色に変わってしまっている。写真のラッキョなんかは、平成3年の15年オールドである。さぞかし、乙な味がするに違いない。
炎天下にノドを潤すビールの賞味期限もまた同様で、美味しく感じている間が賞味期限となる。