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今、秋の大潮の時期を迎えている。チューク諸島の干満差は最大で約1m弱。
日本時代の海軍水路部の観測値を見ても95cmとなっており、その数値は今も殆ど変わる事はない。
ひとたび干潮ともなると、普段は海の底だったところが顔を出し、いつもと違った海岸地形や景色が出現する。干上がった砂浜に船底をさらけ出してあちこちに座り込んでいるボートの数々。遠くまで陸続きになった海岸で、魚やタコを獲ったり、貝を探したりして楽しそうに遊んでいる島の女や子供達。
こんな時、無人島等に行くと、無人島の周りの海岸線はどこも、色とりどりのサンゴの花畑に変貌している。いつもはシュノーケルでしか見ることが出来ない浅場のきれいなサンゴたちが、海岸のあちこちに顔を出している。しかし我々人間にとっては、とても珍しくこの美しい光景も、当のサンゴたちにとっては、陸上に顔を出し、長時間太陽の光にさらされる事は、死滅を意味する。
この素晴らしい光景に目を奪われながらも、潮が満ちてきて、このかわいい珊瑚達を一刻も早く包み込んでくれるように、といつも願っている。