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チューク地方はほぼ100%がキリスト教である。
19世紀になって文明人の渡島と共にキリスト教の布教が始まり、各島々に教会が次々と建てられ、
20世紀にになる頃には、殆どの島民がキリストの教えを信じる事となった。
そんな宗教布教の大きな力の1つとなったのが、学校の併設である。
大きな教会の傍には必ず学校が設けられ、教育と宗教の布教が同時に行なわれた。
現在のチューク州内の学校は、2通りあり、1つは通常のパブリックスクールで、
もう一つが、教会の主宰するミッションスクールである。
戦前は殆どが、カトリックかプロテスタントの何れかであった宗派も、戦後になると様々な新興宗教の台頭が見られ、今では、沢山の宗派とそれによる学校の経営がなされている。
幼稚園から高校まで、布教を目的とした一貫した教育が行なわれている。
写真は、モエン島にあるカトリックのミッションスクールの下校風景である。
これらのミッションスクールの存在は、宗教普及が目的の学校とは言え、教育制度の低い南の島々にあってはとても貴重な教育機関となっている。