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昨夜の出来事である。時計はすでに午前2時を廻っていた。
メール処理が一通り終わって、さて、ブログでも書こうか、と思っていると、突然突風が吹き始め、激しいスコールとなった。まだ起きていた妻のカオルが、私の顔を見ながら意味ありげにつぶやいている。『きっとこのスコールでマンゴーが沢山落ちてくるよね!』 私達の家はブルーラグーンリゾートのキャンパス内にあり、しかもその同じキャンパス内には、巨大なマンゴーの木が2本もあるのである。
今、正にそのマンゴー真っ盛りで、ちょっとでも風が吹くと食べごろのマンゴーがボロボロと落ちてくる。今日の夕刻にも、三男のヒロミがスコールの後にすかざず行って、現地の子供達に混じって美味しいマンゴーを何個か拾ってきた。そして今は草木も眠る丑三つ時・・・。これは濡れでに泡か! と虫のいい計算が頭の中を駆け巡る。
スコールが小止みになった隙に、懐中電灯と小さな袋を持って暗闇のキャンパスに勇んで出かけた。目指すマンゴーの木に近づいた時、暗闇から、『スエナガ! 何だ!』と言う声が飛んできた。声のするほうに明かりを向けると、何とすでに2~3人の現地人がマンゴーを両手にいっぱい抱えて笑っている。『オー、マンゴーを拾いに来たけどもう遅かったな!』と言って私も笑って答えた。しかし、私の笑いは心底からの笑いではない。悔しさとバツの悪さいっぱいの笑いだ。
しまった! やっぱり来ていたか! 何ともばつの悪い恰好でスゴスゴと帰りかけた私の後ろ姿に、
『スエナガ! 少し持っていけよ!』という神の声が聞こえた。
妻の待っている顔も浮かび、ここは一つ恥を忍んででも貰って行かねばなるまい。そう思い、
20個位はあろうかと思われるマンゴーの中から、大きなおいしそうな物を2個だけ貰う事にした。
『遠慮せずにもう少し持って行けよ!』というさらに優しい神様の言葉には、お気持ちだけを頂戴して
トボトボと帰って来た次第である。妻に一部始終を報告すると、彼女も大笑いで、大うけの顛末であった。早速この貴重なマンゴーを冷蔵庫に放り込んだ。
そして、今朝の朝食、昨夜の物語を思い出しながらこの甘美な天然マンゴーに舌鼓を打った事である。
そしてまた今夜は、盛んに風雨が吹き荒れている・・・。あああ~~~~!!(ー_ー)!!