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今、マンゴーが真っ盛りだ。今年は年明けの花が咲いている時期から豊作が予想されていたが、これほどまでに実るだろうとは予期しない事であった。すでに熟れたマンゴーの廻りにも、まるで枝から湧き出るが如くに沢山の青いマンゴーが鈴なりぶら下がっている。
マンゴーの木の下にはどこに行っても、いつも子供から大人までが、手に手に、取ったばかりのマンゴーを美味しそうに食べている。学校の行き帰りにも、カバンの中やポケットに入れたマンゴーをみんなで分け合ってかじっている。
マンゴーの木はとても大きくて、なかなか枝の先端まで登る事は難しい。
そこで、子供達は、石や棒切れをマンゴーめがけて投げつける。
ターゲットは良く熟れたマンゴーだが、そうそう狙い通りに行くものでもなく、廻りのまだ硬いマンゴーをバラバラと落っことしてしまう事になる。でもそんな事にはお構いなしで、まだ若いヤングマンゴーを好んで食べる彼らにとっては、かえって願っても無い展開なのである。
野球のピチャーよろしく、ひたすら石を投げては、落ちてきたマンゴーをポケットにねじ込んでいる。

昔から、野菜を食べる習慣の無い彼らにとって、マンゴーの実るこの季節は、彼らの食生活のバランスを保つ大事な時期でもあるわけだ。4月から8月にかけての、パンの実や果物が多く取れるこの季節を、神が与えた季節、と彼らは言う。彼らの世界にはきっとマンゴーの神様も居るにちがいない。