遺族会ガバナーオフィス
遺族会学校訪問
遺族会合同慰霊祭

ミクロネシア連邦チューク州(トラック島)。
太平洋戦争中、日本海軍の一大基地が設けられた所だ。
最盛期には100隻に迫る艦船軍、6万人に及ぶ日本軍が結集した。
終戦の1年半前、トラック環礁はアメリカ軍による未曽有の大空襲を受けた。
広大なトラック環礁内外で100隻に近い日本の艦船が沈められ、1万人以上の方達が命を落とした。
今も多くの遺骨がトラック環礁の海に陸に眠っている。

先週、このような父を亡くしたご遺族の方達がトラック島を訪問した。
幼くして父と別れ、あるいはまた父の顔を見ることもなく、写真の中のお父さんを見つめて、母と共に激動の戦後を生き抜いてきた方達だ。
彼らの父もまた、トラック島の海に眠っている。
1人、1人、父の眠る場所を訪ねて積年の想いを父に伝える。
涙がこみ上げ言葉にならない。

全ての慰霊を終えトラック島を発つ日、すがすがしい気持ちで現地の小学校を訪問した。
日本から持ってきた学用品、スポーツ用品などをプレゼントし、記念の植樹をする。
子供たちの無邪気な歓迎を受け、自然と顔もほころぶ。

空港に向かう皆さんの顔はどなたも一様に爽やかだった。