2010年02月

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チューク諸島では今、マンゴーの花が盛りを迎えている。

日本では“春一番”が吹いたとの友人からの便り・・・

あちこちで花の便りも聞こえ、序々に暖かくなってくる日本の春・・・

黙っていても気温から春を感じる日本と違い、常夏の春は、灼熱の太陽がサンサンとふりそそぐ。
そんな中にも静かに春の移ろいを見せてくれる物がある。
その一つがこのマンゴーだ。

ここ数日、まだ青いマンゴーを手に手に、ガリガリとかじっている子供たちを見かける。
そんなヤングマンゴーがまばらにぶら下がっている大きな樹々一面に霞のように咲き乱れるマンゴーの花。
今、遅咲きのマンゴーの花がどこも満開だ。

お陰で今年は、長くマンゴーを楽しめそう・・・。

しめしめ・・・(^_-)-☆

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マーシャルからコスラエ、ポンペイ、と回って最後のチュークへ、、、
1ヶ月間ののんびり旅行で、1人チュークを訪れたお客様。

『風になって、水面からのんびりと南国の海を眺めてみたい・・・。』

先の3か所で、どうしても実現できなかったカヌー体験・・・。
何とか実現できないだろうか、とご相談を受けた。

当初は、大型の帆走カヌーをご希望だったが、この時期では手配不可能で、伝統的なアウトリガーカヌーを手配した。

千年もの昔から、今も変わらず現地人達に使われている刳り貫きカヌーだ。

島人の漕ぐ1本のオールが、静かに音もなくカヌーを進めて行く・・・

海に溶けて・・・ 海に流れて・・・・ 時空を越えるカヌーの旅とはこんなものなのか・・・

数時間が夢の中で過ぎてゆく・・・。

『南の島の風を感じました。』

来たときとは全く違う笑顔がそこにあった。

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ここ1週間ほど雨がない。
さりとて乾季と言う程の事でもない。

日本の観光案内などでよく、この時期は乾季だと言うが、この地方は雨季・乾季の差がそれほど顕著ではない。これは、旅行案内でミクロネシア全般をグアム・サイパンと同一視してそう言っているだけの事だ。
グアム・サイパンのマリアナ諸島は、東南アジアに近く、モンスーン気候の影響を強く受けて、雨季・乾季の差が大きいからだ。
対してこちら東カロリン諸島は、熱帯海洋性気候に属し1年中さほど雨量の差は顕著ではない。
過去10年間の統計でも月々200~400ミリで、年間の降雨量は4000ミリほどである。
これは東京の3倍近くの降雨量だ。

一般的には、この2月、3月が雨量が少ないが、それでも200~300ミリ前後である。
去年の2月のように400ミリ以上降る事もある。

そして今、先週あたりから雨が少なくなり、島人たちの生活にも影響を与え始めている。
町の中は車の通る埃で、建物も草も木も埃だらけで白っぽくなり、まるで砂漠の町のような光景だ。
小さな島なので、ちょっとでも雨が無いとすぐに水は枯渇する。

そんな中で威力を発揮しているのが、日本時代に造られた井戸である。
チュークの諸島内に大小約150個ほどの井戸が今でも残っており、島人たちの貴重な水源となっている。
この井戸の事をチューク語で『IDO・イド』と呼び、井戸から水をくみ上げるバケツの事を『ツルベ』と呼んでいる。
日本時代の貴重な置き土産の1つである。

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チュークの病院に新しい焼却炉が設置された。
東京のロータリークラブから寄贈されたもので、多くの人達の協力のもと、やっと本格的な焼却炉が完成した。
従来の焼却炉は、自燃式の釜タイプの物で、病院から出る医療ごみには対応できなかったが、これで、臓器なども含め危険な医療ごみなども清潔に処分することができるようになった。

病院に限らず、基本的なインフラ整備が思うに任せない南の島では、ゴミ処理に関することはとても大きな問題である。

自給自足を基本とする島人達にとっては、元来生活ごみは土にかえるものばかりで、きちんと処理すると言う意識がなく、ほとんどが生活空間に捨て去っていたのである。
そんな自然ゴミが現在では、プラスティックやビン、缶などに変わり、島の中に溢れている。

住民一人一人が環境やごみについて意識を高めていくことが一番いい事ではあるが、現代的な教育や躾が遅れている島の現状を考えるととても難しい問題でもある。

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久しぶりに新婚旅行のお客様をお迎えした。

今、人気のハネムーンアイランド、オローラ島に渡る。
無人島を2人占めの極上の3日間。

青い空と蒼い海、、、静寂の海の世界に聞こえるのは、波の音とヤシの葉のそよぎ、そして小鳥のさえずり・・・。

そのすべてが愛のハーモニー、、、。

オローラ島を拠点にさらに天国の無人島めぐりへ・・・

海鳥が群れ遊ぶ、椰子の木3本だけの、バージンアイランド、、、。

サンゴと熱帯魚が咲き誇る究極の無人島、、、、。

そして、洋上に浮かぶ“海のバージンロード”。。。

海と空に溶ける2人の愛・・・。

チュークの海を巡る新婚の旅は、愛のエッセッス満載の海のバージンロードでした・・・♪♪♪

TAKAさん、KAYOさん、お幸せに・・・♡ ♡ ♡

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2月も半ばになると、小魚が海岸近くに集まって来るようになる。
それに比例するように、海岸のいたるところで投網を打つ現地人を見かける。
小アジや、小イワシ、などの小さな魚達だ。
最近では、朝から夕方まで毎日毎日、まるで勤め人の如くにひたすら投網を打っている。
ボートから、岸から、そして遠浅の海に入って、じっと小魚の群れが来るのを待っている。

自給自足で生きる彼等の、また1つの暮らしの姿である。

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先日ご紹介した、南十字星の出現を教えてくれる“カポック”は、それと同時に、南の島に春の到来を告げる希少な植物でもある。

今日は、初春の寒さに凍える日本の皆さんに、心温まる南国の春のエッセイをご紹介しよう。
一足早い春の気分を味わって頂ければ幸いです・・・。


『 常夏の春 』  ― 南の島にも春が来る ―


南の島にも春があるのだろうか・・・・。
3、4月の北半球が春ならば、北緯7度のチューク諸島もやはり春である。1年中が常夏の熱帯の島ではあるが、気をつけてよく見ていると随所に春の季節を感じる事ができる。

その筆頭が、南洋桜であろう。 
3月、日本に桜情報が聞かれ始める頃、それに呼応したかのように赤い大きな花を枝一面に、一気に咲かせ始める。それ故、かつて南の島々にいた日本人達に『南洋桜』として親しまれた花だ。ただし、本家本元のか弱い桜と違い、情熱的な真っ赤な花を半年間にも亘って咲かせ続けていく。南洋桜が咲き始めた頃に感じる春の季節は、この花の最盛期には灼熱の夏の季節に突入している。この南洋桜がか弱い可憐な花でなく、情熱的な真っ赤な花であることが何となく実感できようと言うものだ。南の島は、春も情熱的だ。

南洋桜の蕾が次々に膨らみ、赤い花を咲かせ始める頃、マンゴーの木の枝先には沢山のかわいいマンゴーが鈴なりになってくる。そして4月ともなると、赤みをさして美味しそうに熟れたマンゴーが枝もたわわにぶら下がっている。大きなマンゴーの木の下に行けばいつでも熟れたマンゴーが落ちている。ローカル市場では、どの売り場にもマンゴーが山と積まれている。この時期になると道行く人達の殆どがマンゴーをかじっている。そして子供達のポケットはいつもマンゴーで膨れている。マンゴーは南の島に春の到来を告げる数少ない果物である。

チューク諸島の3月はまだまだ貿易風が強く、この風は4月頃まで続いている。
ここチュークの春は、貿易風の吹き荒れる最後の季節でもある。そしてこの春の貿易風は、南の島に1つの風物詩を見せてくれる。

 春の澄み切った青空に、時として雪ならぬ純白の綿が舞い始める。
手のひらほどもある大きな物から、正に小雪がちらつくような小さな物まで、様々な大きさの綿雪が春の空に舞っている。どこから飛んでくるのか、かなりの高空を大小の白い綿毛がふわふわと風に乗って流れてゆく。ふと下を見ると、路上一面に、あるいは草むらに白い花が咲くように、純白の羽毛が積もっていたりする。
『カポック』と呼ばれる綿の木の花である。
チューク環礁の大きな島々には、このカポックの木が随所に見られる。熱帯のジャングルでも一際大きな背の高いこの木はどこからでも眺められる。そして3月の声を聞くと一斉に白い大きな花を咲かせる。この花が綿雪の正体だ。手のひらに乗せても全く重さは感じない。とたんに柔らかい温もりがてのひらに広がってゆくのを感じる。それもそのはずで、どんな物体よりも浮力に優れ、断熱効果に優れている。ジャングルの木々の間から大きく顔を出し、白い綿毛の中に小さな種を包み込み、青空を浮遊する。

南洋桜が報せる真っ赤に燃える情熱的な春。
その圧倒的な春の中に柔らかい春の季節を感じさせてくれる綿雪。
巨木を覆い尽くす純白の綿の花に春の到来を感じ、青空に舞う綿雪に行く春を想う・・・。


注)このカポックの綿毛は本当は花ではありません。
  果実のはじけたものです。
  ここでは情景描写を考慮して、敢えて『花』と表現させて頂きました。
  ご了承願います。

ところで、、、少しは温まりましたでしょうか??(*^_^*)

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北緯7度のチューク(トラック)諸島。
2月も半ば近くとなり、夜半の夜空に南十字星が姿を見せ始めた。
これからの半年間、少しづつ高さと輝きを増して、南の島を訪れる旅人たちの心を慰めてくれる。
宇宙の歯車が見せる永遠とも思える時節のサイクルである。

そして今、そんな宇宙時計の時節の到来を予期させてくれる、もう一つの自然の時計がある。
“カポック”と呼ばれる巨大な綿の木だ。
南十字星が夜空にひっそりと姿を現し始める頃、カポックの綿のつぼみが一斉に開き始める。
南の島のどんな樹木よりも大きなこの綿の木は、周囲を圧倒するかのように島々を見下ろし
まるで、夜空に輝く星雲のように、島々の緑の中に点在している。

カポックの綿毛が宙を舞い、天に昇る頃、南十字星はいよいよその輝きを増す。

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