2009年08月

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”フライドパンの実”その名の通り、パンの実をスライスして油で揚げたものだ。
南の島の数少ないおつまみの1つでもある。

8月も半ばになり、市場の顔だったパンの実も少しづつ少なくなってきた。
今年は、パンの実も豊作で、いつも市場にあふれていた。

パンの実にもいろんな形や種類があるが、丸いパンの実ほど味がいい。
中でも丸い葉っぱの丸いパンの実は最上物とされ、それを丸焼きにして餅に搗き上げ、ヤシミルクをかけた一品は大事なお客様や病人に供されるものとして、昔から重宝されてきた。
最近は、このような丸い葉っぱの丸パンはあまり見かけなくなってしまったが、それでも通常の丸いパンの実はチュークの人たちの大事な食糧として、民家の周りなどに良く見かける。

パンの実は南の島ではとてもポピュラーな食べ物だが、日本ではまず見かけることは無い。
そこで、なじみのお客様や友人が来た時には必ず、差し上げることにしている。
油で揚げたものは、フライドポテトを甘くした感じで、日本人の口にもとてもよく合う。
小腹のすいた時や、ビールのおつまみにも最適である。

そんなパンの実も、8月を過ぎればいよいよお別れになる。
あとはクリスマス・お正月の時期までお預けだ。

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これが噂の、B-29の粉石鹸だ!
ネーミングもデザインも逞しいが、肝心の性能は限りなく????マークが並ぶ代物だ。
他のメジャーなメーカーの粉石鹸に比べると値段が安く、量も多い。
そこで、必然的に現地人の人気の粉石鹸と相成るわけだが、いかんせん、落ちが悪い。

それでも彼らが好むのは、泡立ちと芳香のせいだ。
そもそも、現地人は、香りの強い石鹸を好む傾向がある。
洗濯物もその例外ではなく、匂いのキツイこのような石鹸をよく使用している。

さすがの『Bー29爆撃機』も平和な世の中になっては、その名前の威力も発揮できないようだ。
頭には生花で作ったマラマーをして、服はB-29の香りを乗せて闊歩する現地人達。
平和な今に残る、名爆撃機の面影である。

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昨年8月、静岡市で『平和のための戦争展』が開かれた。
そしてこの8月、その意向を汲んで再び『平和展』が行われようとしている。
かつての太平洋戦争の舞台となった南の島の今を紹介する。

今日、その関係者から、ある依頼のメールが届いた。
送られてきたメールには1枚の写真が添付してある。
チューク(トラック)の市場のとあるお店のお品書き(値札書き)を写したもので、
解説をして欲しいと言う。
現在のチューク(トラック)地方には、戦前の日本語が数多く残されており、今なお、現地の外来語として一般に使用されている。
送られてきた写真の品書きには、まさにそんな日本語が並べられていたのである。

以下はその人に送った説明である。

左から・・・・
① TURKEY TAIL UKKUN 22.95
  TURKEY TAILとは、『ターキーのお尻の肉』の事です。
  チューク語でUKKUN(ウックン) は、お尻、です。
  とても安い肉で、チュークの人達の大好物です。
  実際には脂肪と軟骨だけ、と言う感じですが・・・。
  よく、市場で煙をモウモウと上げながら焼いている拳大の肉の塊がそうです。(写真の肉)
  この肉が1ケースで、22ドル95セント、と言う事です。

② FLOUR 25lbs 13.95
  小麦粉の事です。25ポンド(11.5キロ)の袋が、13ドル95セントです。

③ B-29 KONA 320gm x 20 19.95 180gm x 30 16.50
  KONAは、洗濯粉(粉石鹸)の事です。 
  粉末状の物を、トラック語でコナと言います。戦前の日本語から来たものです。
  ここでは、FLOURもコナですが、紛らわしいので、小麦粉は英語表示にしてあります。
  冒頭のB-29は商品名です。(汚れを爆撃(落とす)です!!)
  320g20個入りが19ドル95セント、180g30個入りが16ドル50セントです。


④ TUNA 58.35 48/cs ツナ(マグロ)の缶詰の事です。48個入り1ケースが58ドル35セントです。

⑤ SOYU 500ml x 24  30.00 1 liter x 12 24.00
  醤油の事です。 500mlが24本1ケースで30ドル、1リットル12本1ケースで24ドルです。

⑥ FLOUR 24.95 50# ②に同じく、小麦粉です。 50ポンド(22.50キロ)で24ドル95セントです。

⑦ CHUKO 25.95 LEG QUARTER   チキン(肉)の事です。
  チューク語でチュコです。LEG QUARTERはチキンの足1本です。
  これがたくさん入って1ケース25ドル95セントです。

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最近の日本の天気同様、ここチューク地方でも、例年になく不安定な天候が続いている。
例年、7・8月ともなれば、高気圧帯に覆われた安定した天候で、冬場に吹き荒れた貿易風も穏やかになり、海も静かになってくる。
ところが7月に入り、もう2週間以上も、西風や北西の風が吹く荒れた天気が続いている。
連日雨が降り、風も強くて、肌寒い毎日だ。
現地人の中には、ジャンバーやセーターなどを着込んでいる者すらいる。
ところが、『今日は寒い!』と思って寒暖計に目をやると、それでも気温は26℃~27℃。
普段、35度前後の気温のもとで生活している我々には、26~27℃は、とても涼しく感じてしまう。

涼しく快適に過ごせるのはいいのだが、これから本格的な観光シーズンを迎える8月以降、優しい貿易風の吹く元通りの天候に、早く回復してくれないかと気をもんでいる毎日である。
南の島にはやはり貿易風が一番だ。

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