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台所に薪を一切使わなくなってしまった日本では、もはや、『かまど』や『くど』と言う物は存在しないだろうし、その言葉も死語になってしまったのかもしれない。
ここチューク諸島では、未だ、煮・炊きには、薪を使い、くどやかまどが主流である。
おそらく全家屋の90%以上が、薪と、くど・かまどの生活である。
ヤカン一杯のお湯を沸かすのにも、1匹の魚を焼くのにも、そして、大がかりな現地の食糧を作るのにも、すべてが薪とかまどである。
それもきちんとした設備のかまどではなく、石ころを無造作に置いたもの、鉄くずを利用したものなど、まるで毎日がキャンプと言った風情の簡単なものばかりである。
王行な設備や構えなどと言ったものは必要なく、自然と一体となった生活が今も淡々と繰り広げられている。