2008年08月

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 いよいよ最後の日、今日は遠出をしてキミシマ環礁に行くことになった。
仲良くなった岩波さん達とも一緒だ。
キミシマ環礁はトラック環礁のさらに南に延びる大きな環礁だ。
きのうの小田島水道から外洋に出て、キミシマに向かう。

 外洋に出たあたりから盛んにトビウオが飛び始めた。
鳥の羽を思わせるその長いムナビレをいっぱいに広げて、
波の間を滑るように飛んで行く。
早い早い! 
疾走するボートのスピードよりも早く、いつまでもいつまでも飛んでいる。
みんなの目が洋上をすべって行くトビウオを最後まで追っている。

 キミシマ環礁は0メーターから垂直に500メートルも落ち込む海の断崖絶壁で、
どこまでも続く大ドロップオフになっている。
ダイバーたちのあこがれのポイントにもなっている所だ。
さっそくみんなで海に入っていく。
海はとてもきれいでどこまでも透けて見える。
体がスー、と吸い込まれそうになる。
崖の上の方の浅いところには、きれいなサンゴと熱帯魚がいっぱいだ。
崖の下の方には大きな魚がたくさん泳いでいるのが見える。
 素潜りでもぐってみる。
大きな魚が体のすぐ近くまで寄ってきた。
何度も何度も潜ってみる。
まるで魚になったような気分でとても気持ちがいい。

 ランチタイムはキミシマの無人島に上陸だ。
去年行った島とはまた違う島だった。
長~い、大きな島だけど誰~れも住んでいない。

 お弁当を食べたあと、キャスティングに挑戦!
キャプテン・ポコに教えてもらって、無人島のきれいなビーチから何度も何度もキャスティングを繰り返す。
最初は魚がルアーをよく追っかけてきたが、しばらくすると魚も追って来なくなった。
もうやめようかな、と思った時、魚が食いついた!
『ユウキ、ゲット~!』
キャプテン・ポコが叫ぶと、みんながいっせいにこちらを見ている。
上がってきたのはメッキと言って、ヒラアジの仲間だった。
キャプテン・ポコが、『ユウキ、この魚はとってもおいしいよ!』と教えてくれた。
“よし!これでまた今夜のおかずが出来たぞ!”
初めてのキャスティングで釣った魚。
チョーうれしい!

 キャプテン・ポコがボクに内緒で、
『ユウキ、今夜のおつまみを取りに行こう。』と言ってくれた。
キャプテン・ポコとシュノーケルに出かける。
浅いけれどサンゴがいっぱいでとてもきれいだ。
少し泳いで深い所に行った。水深は1.5m位。
 キャプテン・ポコがサッと潜って、小さな貝をいくつか取ってきてボクに見せてくれる。
『これ、すっごくおいしいヨ!ユウキ』
海の中を覗いてみると、海底の砂地の中に同じような貝がたくさん見えている。
これだったらボクにも簡単に取れそうだ!
早速潜ってみる。一回の息つきで5~6個とれた。
何度も何度も潜っては、そのたびに両手いっぱいに抱えたツマミ貝を網の中に入れていく。
小さな網は、いつの間にかツマミ貝でいっぱいになっていた。

トラック島最後の夜。
キャプテン・ポコや、一緒に遊びに行った岩波さん達とみんなで楽しい夕食が始まった。
今日、自分で取ったツマミ貝とシャコ貝がお皿にたくさん載っている。
みんなで貝をつまむたびに、楽しかった海の話がテーブルを飛び交う。
そしてユウキのテーブルには、初めてのキャスティングでゲットしたあの小さなヒラアジの唐揚げがあった。
小さな魚だけど、ユウキの心には大きな大きな思い出としていつまでもいつまでも残っている。
ユウキの遊んだ4日間。チュークの海には、白く浮かんだ雲がゆっくりとながれていた。

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 2日目はいよいよお得意のフィッシング。
爽やかな潮風を全身に受けて快適な南の島のクルージングだ。
モーターボートで走ること約1時間、トラック環礁の南の端っこ、
小田島水道から外洋に出た。
 洋上はるか彼方にトリヤマを見つけた。
カツオやマグロが群れているところだ。
早速、パパがトローリングに挑戦した。
『来た!』
すぐに猛烈なあたりがあって大物用のラインがものすごいスピードで出ていく。
ユウキの顔が輝く。
『おー、今日はマグロの刺身が食べられるぞ!』
ユウキもパパもマグロは大好物だ。
パパも必死にロッドを握りながらもニヤニヤしている。
そんなみんなの夢もつかの間、ラインはそのままプッツン、と切れてしまった。
『あー、・・・・・・・・』
みんな言葉がない。

 2回目もすぐにヒットしたが、途中で逃げられてしまった。
ママが酔い始めたので環礁内の静かなところで底釣りにチェンジする。
 一同、張り切って釣り大会のスタート!
ところが小物ばかりで、なかなかいい魚が釣れない。
『私は釣りのセンスが無い』と、パパは早くもお昼寝モード。
そのうちにママの竿にどんどんと当たりが出てきた。
立て続けに大物をゲットする。
『今日のおかずはこれでOK!』
ニコニコのママの顔は“釣りは私にまかして!”と言っている。
さすがのユウキも今日は、ママに完敗だ!

 ランチタイムは無人島に上陸。
設備の整ったオローラ島とは違い、全くの自然のままの無人島。
木陰でお弁当を食べた後は、ユウキ恒例の環礁遊びだ。

 今回はキャプテン・ポコの作ってくれたモリを持って、イザ出陣!
環礁のきわ、太平洋の荒波の前でモリを構える少年・ユウキ。
モリを片手に環礁の浅場を獲物を求めて歩きまわるユウキ。
『いた!』
ちょっと離れたところに大きな魚の姿が見える。
『大きいぞ!』
キャプテン・ポコと2人で魚を浅場に追い詰める。

第一のモリが惜しくも外れる。
海の中を追いかけて第二のモリを打つ。
見事にキャッチ!
体中に針のあるフグ、ハリセンボンだ。
3本モリの1本が、大きなハリセンボンの頭の皮一枚を貫いている。
魚にも優しい名人芸だ!(*^_^*)

突かれたハリセンボンも元気なもので、モリにささったまま暴れまわっている。
白い大きなお腹をいっぱいに膨らまして怒っている。
本当に千本もあるかのような沢山の針をとがらして怒っている。
記念撮影のあとは、そっと海に放してあげる。
怒ったお腹をシューとすぼめ、元気よく泳いで行った。

『やったー!!』
魚釣りではママに負けたけど、やっぱり僕が一番だ!

今日の優秀選手2人、ママと一緒にさわやかシューノーケリングに出かける。
パパは木陰でお昼寝タイム。
そんなパパの今夜のおつまみに、シャコガイをとってきた。
魚も美味しいけどシャコガイもとってもおいしい。
僕もパパも大好物!
宿題ではポイントを稼げなかったけど、遊びでポイントゲット!

パパに似たのか、ママに似たのか、そのちゃめっけぶりにも一段と拍車がかかり、
ホテルでの夕食にも愉快な楽しい会話が弾む。

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雲に乗った少年・ユウキが三度(みたび)チュークの海にやってきた。
空港で迎えた少年・ユウキの顔は、『とうとう僕の世界に帰ってきたぞー!』と言わんばかりの喜びにみちあふれていた。
これまでの2回の旅行の楽しい思い出が、体の中を駆け巡る。
明日から始まる新たな海の遊びが頭の中をグルグルと巡っていく。
南の島のエネルギーを思いっきり吸い込んでしまった小さな体は、
夜中の到着にもかかわらず、興奮してなかなか寝付けない。

待ちに待ったチュークの朝は、ホテルのスタッフ達の温かい歓迎と
青い空・白い雲が迎えてくれた。
初日はオローラ島での無人島ピクニックだ。
島の周りの浅瀬は、カラフルなサンゴと熱帯魚がたくさん群れていて、
まるで竜宮上のようなおとぎの世界。
海が大好きなパパと2人、まずはお魚さんにごあいさつだ。
色とりどりのたくさんの魚たちが次からつぎへと出迎えてくれる。
小さな無人島に木陰もたっぷりとあって、ママもご機嫌。
小さな無人島で小さな家族の極上の時間がゆっくりと過ぎてゆく。。。

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この3ヶ月間、パソコンのトラブルもありブログを休んでしまいました。
その間、このブログを見て下さった方達には大変申し訳なく思っております。
本日からまた南の島の情報を発信して参りますのでよろしくお願い申し上げます。

6月の上旬に日本に行ってきました。
その折、名古屋空港から四日市市まで船に乗り伊勢湾を横断しました。
その時に見た空と海の色、空気の匂いは、私たちの知らない遠い遠い異次元の世界でした。くすんだ空気と重い空、およそ水という概念を忘れさせるような泥水のような海。
波を蹴って進んでいくボートの茶色く濁った航跡。
南の島からは例えようのない世界でした。

たったの4000キロしか離れていないチュークの島々が、途方もないはるか彼方の異次元の星のように感じられたものです。
こんな世界に住んでいる幸せをしみじみと感じている今日この頃です。

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