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ミクロネシア連邦・チューク州。
れっきとした独立国の州政府での出来事・・・。
(もっとも、いつもの出来事ではあるが・・・)

この1週間ほど、様々な用事で州政府の色んな部署を訪ねている。
昨日はポリスのオフィスに行ってきた。
私が所有している自動車3台のうちの2台の車検が今月で切れるため、その手続きをする為だが、これが1日では終わらず、
すでに3度目の訪問。
担当が居なかったり(早引きしたり、サボったりなんだが・・・)、停電だったり、、、と理由は様々である。
そうして、3度目の正直で、やっと新しい車検証が出来上がってきた。

ところが、、、そうそうスンナリとは行かないのが南の島の常識!!
プリンターのインクが無いから、車検証を渡せない、と言う。
挙句には『お前のところにプリンターはあるか?あったらこの車検証をプリントして持ってきてくれ』とのたまう。

日本で言うなら県警の窓口で、『プリンターのインクが無いから、あなたの方でプリントして持ってきてください』、となる。

続いて州政府はガバナーオフィスでの事。
日本で言うなれば、県庁の知事室での出来事だ。

ここでもやはり、ある州政府関連の書類作成を2種類、依頼していた。
1つはもうかれこれ3週間ほどになるがまだ州知事のサインが済んでいない。
そして、もう一通については、依頼から1週間ほどで書類が出来た。

ただし、、、これもまたま、書類は作ったが、渡せないと言う。
どうした事かと、ガバナーオフィスに行き、担当者に話をすると、パソコン上では出来ているが、プリンターのインクが無いからプリント出来ない(渡せない)とのたまうではないか・・・!

じゃあ、メールでデーターを送って欲しい、と頼むと、『俺のパソコンはメール送信が出来ない』
と仰る・・・。
誰かに頼んで送っておくよ、と言ってはくれたが、待てど暮らせど、書類は送ってこない。
こちらもそうそう時間があるわけではないが、こうなれば仕方が無い、そのうちにメモリースティックでも持って
データーをもらってこようか、と思案中である。

チューク語に『イラーチョク!!』と言うとても便利な言葉がある。
ケセラセラ、ハクナマタータ、と同じような言葉で、いうなれば、
『気にしない気にしない』『そんな事どうでもいいよ』ってな感じの言葉である。

ポリスだろうが、ガバナーオフィスだろうが、彼らの業務はいつも『イラーチョク!!』

困難にぶち当たったら、難しい局面に遭遇したら、全て『イラーチョク!』で解決だ。

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土地問題で不便な場所に移転を余儀なくされていたポストオフィスの新屋がやっと完成し、このほど移転した。
チュークの土地は全てが民間の所有で、公共の土地は皆無だ。
地主が気に入らなければ、学校だろうが、お役所だろうが、果ては港でも空港でもたちまち閉鎖されたり、移転を余儀なくされたりする。
今回のポストオフィスもその例に漏れず、立ち退きを強制され、局員も住民もとても不便な思いをしてきた。

先週受け取った私の日本からの郵便も、1か月間も郵便局の中で遊んでいたようだ(@^^)/~~~
狭い建物の中で、私書箱も使えず、郵便物や小包がごった返していた為だ。

今日からは自分の私書箱を開けるだけで郵便物の有無を確認できる。
ごく当たり前の事ではあるが、このような文明社会の到来までには、まだまだたくさんのハードルを抱えている。
自給自足的な生活が殆どのチュークでは、他の地域に比べて基本的な生活インフラがとても遅れているからだ。

でもそんな非文明的な社会だからこそ、自然や人間味溢れるまた一味違った豊かな社会が存在するとも言える。

地球的な視野で見た場合、果たしてどちらがいいのか、、、考えさせられることである。

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