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戦前の日本の運動会の姿を今に伝えるチュークの運動会は、島を上げてのお祭りで、島人達の最も楽しいイベントの1つである。
大会当日の朝には、港からグランドまでの1キロの道のりを団歌や応援歌を歌いながら行進する。
沿道の人たちや行き交う車の中からも声援が上がる。
各チームがグランドに結集した頃には、すでに観客もいっぱいで、いやが上にもボルテージは上がる。

大会は雨天決行だ。悪天候ほど彼らは興奮する。
誰が勝つか負けるか予想のつかない展開は、好戦的な彼らのもっとも好むところだ。
『ウンドウカイ』をかくも熱狂的な闘争の場とする根源は、彼ら自身の民族の血から来るものである。
 平和な社会になった今、彼らの闘争民族の血をぶつけるものはスポーツを置いて他に無い。

かつての闘争のはけ口を失った彼らが日本時代に遭遇した運動会は、恰好の戦いの姿だったのかもしれない。
パプアニューギニアに今も残るシングシングの祭り。彼らもまた、闘争民族の血を発散させるために、この戦闘のダンスを今に伝えている。

彼らの闘争本能を存分に受け入れ、発散させる『ウンドウカイ』は、彼らの血を受け継ぐ恰好のお祭りだとも言えよう。

ガンバレ! チュークの戦士達!