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日本時代のチュークは、トラック島と呼ばれ、トラック環礁のすべての島々に日本名が付けられていた。環礁の大きさは、日本の神奈川県とほぼ同じ面積で、その中に大小合わせて約100個の島々がある。人が住んでいる島が20島、あとはすべてが無人島だ。

ご紹介した地図は有人島のみの掲載だが、当然、このほかにも沢山の無人島があり、そのすべてに日本名が付けられていた。

まず、トラック島は都洛島(又は、杜洛島)。
石碑に刻まれたこの名前は今も夏島に残っている。

環礁の北が北島、南が南島、そして北から順番に、干支の十二支の呼び名が並ぶ。
すなわち、子島、丑島、寅島、・・・の12島に始まり、
日本古来の呼称、春日島、住吉島、高砂島などなど・・・。
後は例によって、木や花の名前で、椿、水仙、欄、薄、楓、・・・・・。
そして家族の名前の、兄・嫁・妹、婿、双子、・・・・。

今はもう一般には全く使われなくなってしまった名前だが、
慰霊や戦跡巡りの日本からのお客様の場合には、まだまだこの日本名が効力を発揮する。

他では全く使用されていないこの日本名を覚えておくのは、私にとっては大変重要なことである。