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久し振りに登山に行った。
今日は、普段の軽いハイキングと違い、本格的な登山だ。
まずはモエン島の最高峰であるトノッケン山の山頂を目指し、そこから島を南北に延びる尾根伝いに縦走しようと言うものだ。
トラック病院のパーキングに車を止め、病院裏からいきなり尾根伝いに歩き始める。
しばらくは民家のあるところを通って行くが、海抜50mを過ぎたあたりから、いきなり崖をよじ登る
コースとなる。

今日のメンバーは、いつものハイキング仲間のご婦人たち3名と若いお兄さん、それに私の5名。
3名のご婦人はいずれもかなりの年齢の方達だが、これが若い者顔負けの足達者で、転げ落ちるような急坂も、路なき路のジャングルもへのカッパ、とにかく元気なのである。

私が蛮刀片手にブッシュを切り開き、ひたすら山頂目指して、路なき路の熱帯のジャングルをよじ登る。
登ること2時間余り、ついに山頂に到着だ。
その絶景は息をのむばかりで、これまで多くのチュークの景色に接してきた私も、これほどの絶景にはお目にかかったことはない。
それもそのはず、ここはモエン島最高峰のトノッケン山頂なのである
しかも山頂の岩山の付け根には、トンネル状の日本軍の防空壕まであった。
話には聞いていたが、まさかこんな山のてっぺんにあるとは夢にも思っていなかったので、
これまた感慨ひとしおである。
丈夫な蔦蔓(つたかずら)をダブルにしてザイル代わりに山頂の岩山によじ登る。
ちょっとしたロッククライミング気分である。

天上からの絶景を堪能した後、いよいよここから、急峻な山頂の縦走をスタートする。
尾根の両側はいずれも100~200の断崖絶壁である。
ブッシュで尾根の地肌が見えないところもある。
一歩誤ると一気に転落していきそうな縦走路を慎重に歩いて行く。

それでも所々にゆっくりと休める場所もあり、そういう場所では小休止して、
尾根を渡る風に英気をもらう。
正午、2人3人がやっと座れるくらいの痩せ尾根に腰を下ろし、涼風に吹かれて弁当を広げる。
眼下には、モエン島の東西の景色が同時に見下ろせる。

そして午後から更に3時間。
崖、ブッシュ、ジャングル、急峻な尾根、そして天上の遊歩道、古代人の遺跡、高原、等々、
変化に富んだ7時間にも及ぶモエン島の屋根の縦走は無事に終了した。