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南の島に自生している植物でイランイランと言う木がある。黄緑色の細い葉っぱのような花を咲かせる。
私と妻が歩いている10キロ程のコースの中で、このイランイランが密生しているところがある。
夕方、この木の下を通るといつも、ほんのり甘い香りが周辺に漂っているのを感じる。
それもそのはずで、熱帯地方では香水の原料となる有名な木なのだ。
この花びらは濃厚な甘い香りを振りまいて、ここチュークの島々では、香水の替わりとしてとても人気がある。港の市場で、あるいは空港で、いたるところでこの花で作った首飾りを売っているのを見かける。
チュークの人達のもっともポピュラーなおしゃれのアイテムだ。