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無人島の漂流物と言えば、まず頭に浮かぶのは椰子の実や流木の類だろう。
まさにその通りで、無人島にあがると、流れ着いた椰子の実が砂浜のあちこちに転がっている。
流木も大きな物から小さな物まで砂浜の上のほうにたくさん並んでいる。
流木は無人島に立ち寄る現地人の薪(たきぎ)にもなり貴重な物だ。
そしてたまには船舶のカケラや漁具なども流れてきて、現地人の貴重な収穫品となる事もある。
ところが最近は、プラスチックや空き缶、空き瓶、こわれたゾーリなどのゴミも沢山打ち上げられていて
無人島の美観に水を差されることが多い。
先日、アウトリーフのとある小さな無人島に上陸した。
例によって大きな流木が何本も流れ着いている。
そのなかでも、1本の流木はこの島の直径ほどもある大きな物で、こんな巨木が一体どこからどうして流れてきたのだろうか・・・、とそんな事を考えているとちょっとロマンチックな気持ちになってくる。
その前日、別の無人島では、面白い漂流物に出くわした。
大きな筏(いかだ)だ。
きちんと竹とラワン材で組んであるその筏には、人が生活した跡が歴然と見受けられる。
現地人の話だと2年ほど前の嵐でここに打ち上げられたと言う。
打ち上げられた当時のその筏には、食器や寝具、炊事道具、沢山のロープや漁具などが積み込まれていたと言う。人は居なかった。今は壊れてしまっていて、見る影も無いが、打ち上げられた直後の筏は、大きな竹とラワン材を組み合わせて、高さが1メートル程もあった当言う。無人島の浜辺につながれているその筏を詳細に見てみると、そこで生活していた様子がよくわかる。
トイレとおぼしき場所や寝室と思われる所、鍵がついた幾つかの収納場所。
しかも大きな長いロープをきちんと編みこんで筏に固定してある。
かつては何処かに係留して水上の生活をしていたのであろう。
この筏は、何処で、どんな目的で作られ、一体でどんな人が何人で生活していたのだろうか?
そして、どのような経緯を経て、このチュークの無人島に流れ着いたのであろうか・・・。
想いは尽きない。。。
無人島の持つもう一つの魅力ではある。