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北緯6度~7度のチューク地方。この熱帯の南の島々にも少しずつ巡ってくる季節を感じる。
3~4月から燃えるような真っ赤な花を枝いっぱいにかぶっていた南洋桜も、7月の声を聞くと段々と赤い帽子から緑の帽子に移りはじめる。5月も過ぎ6月になると北東から吹き付ける貿易風も穏やかになり、海も静かになってくる。枝からこぼれんばかりに成っていたマンゴウも今は無く、緑の葉っぱだけがその巨木を覆っている。収穫期の長いパンの実は相変わらずで、今が正に最盛期と言ったところだ。そのパンの実も8月も過ぎる頃になると、少しずつローカル市場からも姿を消し始める。これからの数ヶ月間は海が最も静かな時期で、チュークの人たちにとってはとても生活しやすい時期でもある。パンの実が豊富にあって、魚介類も沢山獲れるこの時期は、神が与えた時期だと彼らは言う。そして海の静かなこの時期は、チュークを訪れる旅人達にとってもまた、同じように神が与えた時期だとも言えよう。
今年もまた穏やかな日々が続く事を祈っている。