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終戦から数えて60年。今、あるご年配の方が慰霊のツアーに来てらっしゃいます。
60年前軍艦に乗っていた兄がトラック環礁のそばの海域で戦死したのです。
60年間思い続けてきた兄の姿と、兄が住んでいたトラック島を訪ねてきたのでした。
当時、トラック環礁のデュブロン島(日本名・夏島)には、日本の連合艦隊の根拠地が置かれ
多くの日本人が住んでいました。基地の島には街が開け、沢山の娯楽施設があったのです。
今はジャングルと化したそんな遺跡・戦跡を巡り、兄上のゆかりの地をご案内しました。
兄が上陸した桟橋、兄が歩いた道、兄が遊んだと思われる料理屋の跡、海軍の司令部や、軍艦の停泊地、等など・・・。
兄との時間を共有できた想いがする!
まるで今、兄と一緒に歩いているようだ!
兄の想いを抱いて、ふるさとの日本に帰りたい!

無人島での昼食、白いサンゴを手にし、そっとバッグに仕舞われておりました。
帰りのボートの中、艦隊錨地洋上での海上慰霊、兄が大好きだった故郷のお酒を海に注ぎ、
いつまでもいつまでも海に祈っておられました。