2016年04月

イメージ 1

イメージ 2

イメージ 3

イメージ 4

去年の台風被害から丁度1年が過ぎた。
自然採取の食物がメーンのチュークの植物に大きな被害がでた。
特にパンの木やマンゴーの木、バナナなどに被害が集中した。

それでも1年が経過し、植物の成長が早い熱帯の島は、さも何も無かったように以前と同じく緑に覆われている。
丁度収穫時期に重なっていたマンゴーやパンの実も、かろうじて生き残った木々に例年通り沢山の花を咲かせ、枝もたわわに実をつけているものもある。
島のローカル市場や空港の売り場に行くと、すでに早成りのマンゴーが所狭しと並べてある。
子供たちは、夜のうちに落ちたマンゴーを拾いに、朝早くから山を駆け回って遊んでいる。

そこで、私達夫婦も運動を兼ねて、マンゴートレッキングとしゃれ込んだ。
朝8時、家を出る。
日曜日の朝は、現地の人たちは誰も山に行ったりはしない。
教会に行くのと、キリスト教安息日の為に、家の廻りでのんびりと過ごすのが彼らの日曜日のスタイルだ。

ジャングルの山道を近くの尾根まで上り、その標高を保ちながら島の南側の山すそを3時間のハイキング。
登山道と呼べるものは無い。
わずかに残るジャングルの踏み分け道を辿って歩く。
至る所に台風の名残の倒木があったり、岩盤があったり、景色のいい草原があったりと、変化に富んだコースだ。
それでも平地に比べて山の中には、至る所にマンゴーの大木がある。
そんな時には、マンゴーの木の下で休憩。
そして、マンゴー探し。

森林浴を楽しみ、景色を楽しみ、そして、今日の最大楽しみであるマンゴーを食べながらの、のんびりトレッキング。

なんとも言えない心地良い疲れが全身を包む。

『また行こう!!』どちらかともなく声が出る。

イメージ 1

イメージ 2

日本なら、寿司と言えば、どんな寿司でも・いつでも・何処でも・館単に食べれるが、ここ南の島ではそうは行かない。
まず、日本食そのものがないし、お寿司屋さんなんて、夢の中にしか出てこない。
そんな時、まずはネタ探しから始まる。

先週は巻き寿司が食べたくてキューリを探し回ったが、今日はなんとしてもマグロの寿司を食べたくて、島のローカル市場に新鮮なマグロを探しに出掛けた。
新鮮な魚はいつも朝のうちに出掛けるのがコツ。
チュークの魚は切り身では売っていなくて、どんな大きな魚も全て1匹売りだ。
どんなに新鮮でいいマグロがあっても、あまり大きなものは、後でかえって困る。
食べるのは私達夫婦2人だけ。チョット大きいと2人では食べきれないからだ。

そんな訳で、適度な大きさでしかも飛びっきり新鮮なマグロをターゲットに、10箇所ほどの市場の魚を全てチェックしていく。
そうして手に入れた今日のネタはチョット小ぶりで5キロ位のキハダマグロ。
早速、新鮮なうちに捌いて、今夜のネタを準備する。
残ったものは、後日用にキープ。

2人で30貫、あっという間に平らげた。

お陰であと2日間はマグロ攻めになりそうだ。

鮮度のいいうちから、刺身、鉄火、ずけ、煮物、兜焼きやステーキ、、、などなど・・・。

しばらくはマグロづくしで楽しめそうだ。

イメージ 1

イメージ 2

ミクロネシア連邦チューク州モエン島。小笠原の父島よりも小さい。
これが我々の住んでいる島である。

島の小さなスーパーマーケットには、申し訳程度の野菜と肉があるだけで、生鮮食料品と呼べるものはとても少ない。
強いて言えばローカル市場の魚と現地産のわずかな果物と野菜。
ストアーの卵はどんなに新しくても出荷日から1ヶ月以上は経っているし、牛乳も豆腐も1年はOKのロングライフ物。
タマゴご飯や冷やっこなんぞは、夢のまた夢・・・。
野菜は殆どが腐りかけていたり、肉は冷凍焼けした粗末な冷凍肉のみ。

そんな文明から隔絶された島の食生活にはいつも頭を悩ましている。

港のローカルマーケットに行けば新鮮な魚は手に入るが、いつもいつも魚ばかり食べてるわけにも行かない。
マグロの刺身を食べたければ、最低でも10キロはあるキハダマグロを買ってこなければならない。
少なくとも3日間は毎日毎食マグロ・まぐろ・鮪・のオンパレードとなる。
マグロに限らず、切り身の魚なんぞは一切れたりとも売ってはいないのである。

日本人の性で、無性にお寿司を食べたくなる時がある。
最近も妻と2人して、お寿司が食べたいねェ~、お寿司がたべたいねェ~と、いつも口癖のように言っていた。
そこで、最近は出掛ける度にキュウリを探し回っていた。
巻き寿司のネタだ。
巻き寿司をしようにも日本のようなネタはまったく無い。

最近の我が家の巻き寿司は、新鮮なキュウリと卵焼き、それにシーチキンをマヨネーズで和えたもの、と決まっている。
かつて子供たちが居たころは、ハム・沢庵・卵焼きが巻き寿司のネタだったが、
子供たちが居なくなってからは、さっぱりしたネタに変わってきた。

この1本のキュウリがまたなかなか見つからない。
今日、市場を物色中、幸運にも何とか巻き寿司に使えそうなキュウリを1本ゲットした。
小さなキュウリが1本1ドル50セント(160円)と貴重品だ。

早速、巻き寿司を作る。
お正月以来、今年2度目の巻き寿司だ。
明日もまた食べるつもりで、多めに作った。

2人だけの食卓もお寿司を食べている時は格段に盛り上がる。
久しぶりの巻き寿司に舌鼓を打っている正にその時、日本に居る息子から桜の写真がメールで送られてきた。
桜の話題で巻き寿司を食べる。
いやが上にも日本が懐かしくなってくる。

次の日本食は、新鮮な鯵(アジ)を入手して、〆アジを造り、握り寿司やチラシ寿司を食べる事である。

今度は新鮮なアジ探しだ。

イメージ 1

イメージ 2

ミクロネシア連邦・チューク州。
れっきとした独立国の州政府での出来事・・・。
(もっとも、いつもの出来事ではあるが・・・)

この1週間ほど、様々な用事で州政府の色んな部署を訪ねている。
昨日はポリスのオフィスに行ってきた。
私が所有している自動車3台のうちの2台の車検が今月で切れるため、その手続きをする為だが、これが1日では終わらず、
すでに3度目の訪問。
担当が居なかったり(早引きしたり、サボったりなんだが・・・)、停電だったり、、、と理由は様々である。
そうして、3度目の正直で、やっと新しい車検証が出来上がってきた。

ところが、、、そうそうスンナリとは行かないのが南の島の常識!!
プリンターのインクが無いから、車検証を渡せない、と言う。
挙句には『お前のところにプリンターはあるか?あったらこの車検証をプリントして持ってきてくれ』とのたまう。

日本で言うなら県警の窓口で、『プリンターのインクが無いから、あなたの方でプリントして持ってきてください』、となる。

続いて州政府はガバナーオフィスでの事。
日本で言うなれば、県庁の知事室での出来事だ。

ここでもやはり、ある州政府関連の書類作成を2種類、依頼していた。
1つはもうかれこれ3週間ほどになるがまだ州知事のサインが済んでいない。
そして、もう一通については、依頼から1週間ほどで書類が出来た。

ただし、、、これもまたま、書類は作ったが、渡せないと言う。
どうした事かと、ガバナーオフィスに行き、担当者に話をすると、パソコン上では出来ているが、プリンターのインクが無いからプリント出来ない(渡せない)とのたまうではないか・・・!

じゃあ、メールでデーターを送って欲しい、と頼むと、『俺のパソコンはメール送信が出来ない』
と仰る・・・。
誰かに頼んで送っておくよ、と言ってはくれたが、待てど暮らせど、書類は送ってこない。
こちらもそうそう時間があるわけではないが、こうなれば仕方が無い、そのうちにメモリースティックでも持って
データーをもらってこようか、と思案中である。

チューク語に『イラーチョク!!』と言うとても便利な言葉がある。
ケセラセラ、ハクナマタータ、と同じような言葉で、いうなれば、
『気にしない気にしない』『そんな事どうでもいいよ』ってな感じの言葉である。

ポリスだろうが、ガバナーオフィスだろうが、彼らの業務はいつも『イラーチョク!!』

困難にぶち当たったら、難しい局面に遭遇したら、全て『イラーチョク!』で解決だ。

↑このページのトップヘ