2011年04月

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チュークには、まともな日本食の食材は殆ど無い。
特に日本独特の調味料においてはなおさらである。

日本から隔絶した島に長く住んでいると、まともな和食や日本の食べ物が無性に欲しくなる時がある。
かと言ってそのようなレストランも無ければ食材も無い。

そんな時、現地の食材を使って、和食もどきを造る。

写真のお寿司は、アジを〆たものだ。
いつもはマグロのお寿司を造って食べるが、たまには光りものも欲しくなる。
ここでは日本のようなサバは無く、〆サバも売っていない。
そこで、市場から新鮮なアジを買ってきて、2日がかりで〆アジを造る。

ひと口、ふた口・・・、日本の味だ。

1カ月に一度は、茶碗蒸しを造る。
カマボコも無い、ギンナンも無い。
現地の食材を使い、青物にはプランターで栽培したカイワレを散らす。

お茶碗を前に口に運ぶ時・・・、日本の心を感じる。

ここで一献、“き~ざくら!”といきたいところだが・・・、いつも寂しい缶ビール!

されど、命の水!!

日本食に勝る肴はない!!!

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チュークの常識 ⇔ 日本の非常識 パート2!!

①まずは、足踏みミシン。
日本の田舎でも姿を消して久しい、このレトロのミシン。
電気が殆どないここチュークでは、ごく普通に見られる家具の一つである。

離島の村々を廻っていると、家の庭先に置かれたミシンを踏んでいる女達を良く見かける。
家の中は暗いので、大体がこうして家の外に置いてある。
モエン島のストアーで布生地(現地語で“キレ”と云う)を買い、家族の服を縫う。

私はとある離島で、日本時代から使っていると云うミシンを見た事がある。
かように足踏みミシンは大変貴重な、チュークの女達の大切な財産なのである。

②インスタントラーメンをかじる!
日本にも子供達対象に、ベビースターとか言われているかじるラーメンがあるらしい。
ところがチュークの人達は、老若男女誰でもが、まるでお菓子のごとく歩きながらラーメンをかじっている。
しかもラーメンをかじりながら、スープの粉を指で舐めながら・・・である。
もうラーメンはその為にあるようなものだ。

そして、カップ麺。
子供たちは、朝、学校に行く前に、カップ麺にお湯を注ぎそのままカップ麺を学校に持って行く。
お昼休み、たっぷりとお湯を吸い込んだラーメンを食べる!!
これは、子供達にかぎらず、各職場や家庭で行われているラーメンの食べ方だ。

③トラックの荷台に乗る!
チュークの事を“トラック”と云うから・・・でもないが、チュークでは普通にトラックの荷台に人を満載して走っている。
別段、交通法規に触れるでもない、ごく日常に見られる光景だ。
しかも、彼らに言わせれば、トラックの方が沢山乗れるし、涼しいから快適だ! とのたまう。。。

サイレンを鳴らしながら軽トラックのパトカーが猛スピードで走って来る。
その荷台には、ポリスマンが平然と座っている!!

④お墓の使い道
チュークは殆どがキリスト教で、死んだら棺に入れて埋葬する。
日本人の常識では、当然、墓地がありそこに埋葬すると思うだろう。
ところが、チュークの人達は、極力、家族の傍に埋葬する。
チュークの村々を歩いていると、家の周りにお墓があるのを良く見かける。
玄関先だったり、庭先だったり、軒下だったり、様々である。

そして、1カ月もすると、お墓はみんなの寛ぎの場になる。
みんなで腰かけて団欒したり、写真のように、洗濯物を所狭しと広げていたりする。

そんな訳で、葬式がある度に屋敷周りが片付けられ、綺麗になる。
葬式にはそんな効用もあるのだ。。。

⑤漁をする女達
チュークの人達は漁が大好きだ。
子供たちは海で遊びながら様々な漁を学ぶ。
男たちは、親類総出で、あるいは村をあげて、漁を行う。
女達もしかり、である。
彼女達には、女特有の漁の形態があり、今でも普通にどこでもいつでも行われている。
タコ獲りは大人になった女の証しであり、昔から伝わる手網漁は女達の魚獲りの最もポピュラーな漁の1つだ。

今から100年ほど前のドイツ時代、ドイツの宣教師たちは女の漁を戒めた。
体が冷えて健康に良くない、とのお達しだ。
確かに文明国の女達には良くない事かもしれないが、彼女達は1000年も2000年も昔から、毎日毎日そうして暮らして来た。
そうして、家族を養ってきたのである。

近代文明が入って来た現在でも、彼女達は今も変わらず腰まで浸かって漁をする。
そうして、10人も15人もの元気な子供達を産んでは育てていく・・・。

⑥ランプがある。
チュークには、人が住んでいる島が、50島程ある。
その中心が、ここモエン島である。そしてそのモエン島でさえも、島の半分は電気が無く、他の島々には全く電気がない。
照明は、ランプかローソクである。
最近は、離島にソーラーが少しずつ普及し始めたようだが、それも微々たるもので、しかも長続きもしない。
まだまだ、ランプ、ローソク、薪の生活である。

モエン島のお店には、ランプが商品棚にずらっと並べてある。
そしてその傍には、ローソク、マッチがいつも途切れることなく置いてある。

これらの物は、現地語で、ランプ、カンテン(カンテラの意)、マッチ、と云う。
これもまた日本時代の名残である。

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南の島で日常に見られるモノ・・・、でもそれは文明国や日本人にはとても珍しい光景だったりする。

今日はそんな“南の島の常識 ⇔ 日本の非常識”をお届けする。

その第一回。

①まずは、一般道で楽しむバレーボール!
夕方涼しくなってくると、道路の両側のヤシの木にネットやロープを張り、バレーボール大会が始まる。
車が来るとネットを高くあげ、その下を通る。
通行人や車両は、道路でバレーを楽しむ人達に『ゴメンナサイね!』と言って恐縮して通るのだ!!
チューク・モエン島の道路では方々でこのような光景に出くわす。

パトロール中のポリスマンももちろん『ニッコニコ』

②次は魚獲りに興ずる子供達。
海岸で鬼ごっこをして遊んでいるのではない。
れっきとした今夜の家族のおかずを獲っているのだ。

木に登ってはパンの実を落とし、ヤシの実を取る。
泳いではタコを捕まえ、貝を獲り、銛で魚を突く。
チュークの子供たちは、遊びの中で糧を得る事を覚えていくのだ。

こうして大人になった時には、自然界の中で生きて行く術をすでに会得している。

③井戸端で楽しそうに話をしている人達。
一昔前の日本の田舎の光景だ。
チュークの人達は、井戸の廻りで水浴びをし、洗濯をする。
日常のありふれた光景である。
島人達にとって井戸は貴重な水源であると同時に、村人たちの楽しい交流の場でもあるのだ。

ちなみにこの井戸は70年も前に掘られた日本時代のものである。
チュークにはこのような日本時代の井戸が今も沢山活躍している。

④塩を作る。
離島に行くとこのような光景を良く見かける。
天然塩だ。
私も無人島キャンプで作った事があるが、とても美味しい。
離島や無人島では、大量に塩を使う干物作りには、この自家製の塩が欠かせない。
きれいな海水を容器に入れて、火にかける。
遊んでいるうちに白い結晶が出来る。

皆さんも今度ためしてみては如何でしょうか。。。

⑤そして豚の丸焼!
大きなパーティーには欠かせない一番のご馳走だ。

串刺しにされた豚さんが、時間を掛けてゆっくりと調理される・・・、
これを見ているだけで南の島の人達はハッピーなんです(@^^)/~~~

“ 豚の丸焼が無いパーティーなんて・・・ ”
“ クリープを入れないコーヒー ”どころではありません!!

最後は、チュークの暮らしの原風景、、、野外キッチン。
お魚1匹からヤカン一杯のお湯、100人分の食料まで、チュークの料理は全て薪です。
その為にキッチンは必ず外、家の中では料理はしません。

今、震災で避難生活を送っていらっしゃる方達の中には、このような野外キッチンを余儀なくされている方達がいらっしゃるかも知れません。
チュークの人達は、ズーット大昔から電気も水道も道路もトイレも無い生活を送っています。
まるで、毎日がキャンプ!!
弥生・縄文の世界を彷彿とさせてくれますね。

だから彼らは何があっても別段困ることはないんです。
究極の生活形態かもしれません。

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私達が住んでいる地域にもついにケーブルTVが入った!!

そんな情報を聞き込んで、早速、電話局(TVも扱っている)に行って加入を申しこんだ。
なんと、NHKも見れると云う。

アンテナの邪魔になる大きな木を切り倒し、梯子を掛けて、屋根にアンテナを設置する。
初日にはセッティングに失敗して、再び、電話局を訪ね、技術者に電話で教わりながらややこしいTVのセッティングを完了!

NHKだ! NHKだ! と、これ以上無いにやけた顔で、NHKのチャンネル・19にセットする。

『NHK WORLD』の文字が画面に躍る。

ヤッター!! いよいよこれでNHKが見れる!!

しかし、、、????・・・、TV画面から流れてくるのは英語のニュースだけ。。。

それでも、海外向けだからきっと英語のニュースも流しているんだ! 
と、自分に言い聞かせながら、日本語が流れてくるのを辛抱強く待つ。

待てども待てども、日本語は流れてこない。

しびれを切らし、妻のカオルがインターネットで『NHK WORLD』を検索する。

な・なんと、『NHK WORLD』は、外国向けの英語のニュース番組だった。
しかも、朝から晩まで、同じようなニュースを英語だけで、繰り返し、繰り返し、延々と流している。

海外に居住する日本人向けの番組は、『NHK WORLD・プレミアム』と言って、全く別のTV局・番組だった。

チャンネルを廻してみると、他にも、アメリカやイギリス、オーストラリアをはじめとして、韓国の英語ニュース、中国の英語ニュース、ロシアの英語ニュース、インドの英語ニュース、と、全て、各国とも英語のニュース番組だけ。
他にも、映画や子供向けの漫画、スポーツ番組もあるが、日本語の番組は全く見られない!

これで、毎月、25ドルの負担。。。

まっ、TVが映るだけでもいいか・・・、納得するしかない。。。( ..)φメモメモ

マッシー船長!! これからもどうぞよろしくお願いいたします<(_ _)>

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食べ物の中には、お互いの美味しさを引き出してくれる相性の合ったものががある。

その代表的な物が、アボガドとマグロのお刺身かもしれない。
刺身好きの家内は、早くからこの組み合わせに気付いていたようだ。
その家内の勧めもあって、私も口にしてみた。

もともと私も刺身は好きで、しかも、アボガドも大好物ときている。
でも“果物と刺身”と云う組み合わせにイマイチ乗り気がせず、いつも食後のデザートで済ませていた。

おそろおそるひと口食べてみた・・・
『・・・うーン! これはいける (^_-)-☆』

これまでに感じた事も無いアボガドの美味しさとマグロの刺身の美味しさがどんどんと口の中に広がって行く。

う~ん、これは・・・! 1+1は10だ!!
瞬時にそんなフレーズが頭をよぎる。

これまでは、“餃子+ビール”が、私の美味しさ係数の最大の物だったが、この“アボガド+マグロの刺身”
ははるかにその数値を超える物だった。

そのアボガドももうそろそろシーズンを終える。
来年までこの組み合わせが食べれないかと想うと、チョット寂しい・・・。

私はビール党なので、今夜もビールだったが、この味はきっと、ワインや日本酒にも合いそうだ。

皆さん、肉厚のアボガドが手に入ったら是非お試しあれ!!

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ここミクロネシア・チュークでは、新聞やTVが無く、インターネットも不備とあって、日本のニュースもスムースには入ってこない。
それでも、インターネットニュースで垣間見る情報や、友人達からのメール、お客様がお持ちになられた新聞や雑誌の記事を見るにつけ、いつも涙が止まらない。
一日も早い復旧を祈るばかりである。

津波の記事を読んでいて、ふと思った事がある。
津波で亡くなられた方は殆どが溺れ死んだと言う事だ。

もしその時に、ライフジャケットを着ていらしたならば、それだけで沢山の人達が助かったのではないかと悔やまれる。
ライフジャケットを着ていれば、いやでも浮いている事が出来るし、肩から上はいつも水面上にある。
浮遊物から体を守る事も出来るし、保温効果も優れている。

もし、泳げない子供たちや年配の方々、病弱な方々に、このようなライフジャケットや簡単な救命具を付けていれば、、、、
と思うと残念でならない。

新聞や雑誌、インターネットでも、これからの地震対策、津波対策について、大きなプロジェクトが叫ばれているが、
写真のような簡単な救命具で、どれだけの人達が助かるか知れない。
津波が来なくても、地震直後に、このライフジャケットを着込んでいれば、体を守る事もできるし、その後の防寒等にも約立つ。
しかもライフジャケットは安価なものだ。

海岸部に住む日本の皆さん、どうかこれからは、1人に1着、このライフジャケットをご用意ください。

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