2008年02月

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昨夜の満月は、久し振りに晴れ上がった夜空に大きく輝いていました。いつもながら満月を見ているととても大きなエネルギーと希望をひしひしと感じます。トラックに移住して早くも30年が過ぎました。光陰矢の如しと言いますが、正にそんな言葉がピッタリの30年でした。辛かった事、苦しかった事、悔しかった事、楽しかった事、嬉しかった事、そんな様々な思いが、月のひとかけ、ひとかけに込められています。闇夜の夜空にペンで線を引いたような眉月、三日月、上弦の月、、、、、そして満月と、色んな月の形を見る度に過去の思い出の引き出しを開けるていくような感じがします。

そんな中で、やはり満月は私の南の島の生活の中では格別の思い出が詰まっています。
友達とお酒を飲みながら眺めた満月・・・。
満月の海での幻想的な夜のフィッシング・・・。
満月での楽しい無人島キャンプ・・・。
無人島の浜辺で見た神々しいまでの満月の出・・・。

そして、満月を眺めながらのビールはまた格別です!!

これからもきっと私の人生に大きな支えとなってくれることでしょう。

満月に乾杯!!

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ヨーグルトフルーツという名前ではないが、まるでヨーグルトをフルーツにしたような果物がある。
その名も、サワーシャップ。さっぱりとした甘酸っぱさがから来るネーミングだ。
日本名はトゲバンレイシ、現地名をシャーシャップと言う。
まだ硬いがよく熟れた物を吟味して買って来て、しばらく常温で置いておくとやがて熟して柔らかくなる。柔らかくなると数日で腐ってしまうので、冷蔵庫に入れ冷やしてゆっくりと頂く。
その名の通り爽やかな甘酸っぱさがたまらなく美味しい。チューク諸島で食べる果物の中では私はこのシャーシャップが一番好きだ。特に食事の後のデザートに最適で、友人が来た時などには必ず用意する事にしている。友人に食べて貰うのも嬉しいが、自分が食べるのもまた楽しい。

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今から64年前、1944年2月17,18の両日、トラック諸島はアメリカ軍による未曾有の大空襲を受けた。
その10日前、トラックに向け横須賀を出港した輸送船団があった。兵士9000名と軍備を満載したその船団はトラック大空襲の真っ只中に突入した。そしてその船団を護衛すべく、トラック島を出撃した駆潜艇があった。64年目の今日、偶然二組の遺族がトラック島を訪れた。
町医者だった父は軍医として召集され輸送船団の一員となってトラックを目指した。しかし、トラック島を目前にしてアメリカ軍の猛攻撃に会い、父は海底深く眠っている。
そしてもう一組は、輸送船団を守るべく勇壮にアメリカ軍に挑み海の藻屑となった駆潜艇の艇長である父の慰霊である。彼らの父は、64年経ったトラックの海に我が子を呼び寄せ、遭遇させた。
不思議な縁で結ばれた両者は、今日揃って大海原に船出し、鎮魂の意を捧げた。
父に捧げた鎮魂は、60年間父を思いつめて来た自分達への鎮魂の証でもあった。

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古くから果物の女王として珍重されてきたドリアン。
樹から熟れ落ちた完熟ドリアンの匂いは、あたり一面を覆い尽くすほど強烈だと言う。
匂いがあってこそのドリアンだが、あの匂いがどうも・・・・、と言う方は多い。
チューク地方には無いドリアンを、最近食べる機会を得た。
港の工事で来ていた日本の会社の方達の宿舎にお邪魔して、生まれて初めてのドリアンを頂いた。
しかもそれは外国から輸入された冷凍ドリアンである。
ところが一度(ひとたび)冷凍にされたドリアンからは、あの強烈な匂いは消え去り、
ほのかな香りと言える程の匂いになっている。
これはイケる!と、ついついお変わりを頂いた。
ドリアンは食べたいが、匂いが、、、と言う方は是非この冷凍ドリアンをお試しあれ!

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貿易風の強くなるこの時期、あまり人の行かない遠くの無人島を訪ねると、海鳥たちの巣立ちの様子をよく見かける。11月、12月に孵化した雛はあっという間に大きくなり、今巣立ちの時期を迎えている。
無人島の砂浜に、貿易風に向って羽を動かしながら整然と並んでいる若鳥たち。
時々一斉に風に向って飛び立ってはすぐまたもとの砂浜に整列する。
卵が孵り、よちよち歩きの雛から、波打ち際を走り回っていた雛鳥達が、今大空に向って飛び立とうとしている。貿易風の吹き荒れるこの時期を選んで子育てをする海鳥たち。。。
彼らはどうしてこのような知恵を得たのであろうか。海の神秘を思わずにはいられない。

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最近は、各地で高潮被害が報告されている。長い地球の自然のサイクルと考えれば致し方のない事かも知れない。ところで、悪者扱いされるこの高潮君だが、たまにはいい事もある。
南の島の無人島は大概が周りを遠浅のさんご礁で囲まれていて、通常はなかなかボートが入る事が出来ない。しかもいつも大きな磯波が打ち寄せていて泳いで上がる事も難しい。そんな時、高潮や満潮ともなれば一気に水位が上昇し、ボートも難なく無人島の浜辺にあがる事が出来るようになる。そんな無人島が幾つかある。そして、そのような無人島の周りを泳いで見るととても良くサンゴが発達していて驚く事がある。もう一つ、高潮や満潮で私が嬉しいのは、サザエが獲り易くなることである。チュークのサザエは、波の荒い浅いサンゴ礁の岩ノ下に棲んでいる。このようなところを泳ごうものなら、ズボンに長袖でも体はサンゴでズタズタにされてしまう。そこで、高潮君の出番だ。1m近くも水位が上がり、浅いサンゴ礁でも楽々泳ぐ事ができる。私がポケットいっぱいにサザエを入れて泳いでいるのはいつもこんな時だ。
次の大潮にうまくスノーケルのお客様が来ることを願っている。。。

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春と秋の大潮による高潮はよくあることだが、最近のチューク地方では去年の夏以来、毎月毎月異常なほどの高潮が発生していて、南の島の海岸線を容赦なく削り取っている。
アウトリーフの環礁上に、ここ2~3年のうちに出来た綺麗な無人島がある。ところがこの無人島も、ここ1年で半分以下にまで小さくなってしまった。生えたばかりの島の周りの木々は高潮と嵐のため根こそぎ削られ、島に行くたびに小さくなっている。
モエン島の最南端にあるブルーラグーンリゾートもその例にもれず、満月を迎える度に砂浜が後退して行くのが手にとるようにわかる。やし林と芝生が波に洗われているのを見るにつけ、きっとそのうちにホテルのバルコニーの下を波が洗っている状況を見る事になるのかもしれない、と思ったりする。

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パンの実は南の島の人達の最も重要な食べ物である。
最盛期は4月~8月で、年末年始にかけても少し収穫できるものもある。
特にこの時期に収穫できるパンの実はとても貴重で、それはクリスマス、お正月に美味しいパンの実が食べられるからである。ところが今年は、去年の12月頃からずっと途切れることなく実を付け続けている。
当然、市場にもいつもパンの実が並べられていて、私達もチョイチョイ買ってきては、この時期はずれの貴重なパンの実を食べている。
現地食としてのパンの実は、蒸してそのまま食べるか、あるいは潰してモチ状にして食べるのが一般的である。私達はと言うと、フライドポテトよろしく、油で揚げて賞味する。
これがなんとも美味しくて、ついつい手が出てしまう程の代物だ。
大きめに切ったパンの実は『フライドパンの実』、薄く切って揚げたものが『パンの実チップス』、と言う訳だ。日本人のお客様にもとても好評で、ビールのお供に、お子さんのおやつにと、とっても重宝している。これから南の島に行く方には第一のお薦め品の1つである。
是非、ぜひ、ご賞味あれ!
チュークに来た方は、どうぞご遠慮なく私までお申し付け下さいネ(*^。^*)

ちなみに我が三男坊のヒロミ君は、このパンの実チップスが大好物で、『今度作る時には、ぜーんぶチップスにして!』と言うリクエストが入っています。学校の寮でみんなで食べているらしい・・・・。

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