2007年08月

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この3日間、大好きな戦跡を巡り、無人島で遊び、サンゴと魚の群れ遊ぶ海で思い切り泳いだりもした。そして4日目の今日、目指すはアウトリーフ、静かな環礁をボートが滑るように走ってゆく。
少年・ユウキの今回の密かな願望は釣りをやってみること。
家族3人で待望のフィッシングに挑戦だ。
竿を握る事もリールを操る事もすべてが初めての体験である。

ガイドさんの手ほどきでさっそく糸を垂れと、早くも大きな当たりが来た。
何も知らないまま無我夢中でリールを回す。
なかなか思うように巻けないリールと挌闘しながら・・・、釣り上げた!
大きな魚だ! しかももう一匹、カワハギまでがおまけに釣れている。
初めての釣りで、一度に2匹も!
それからも次から次へと、面白いように釣れてくる。
お父さんやお母さんも釣ってはいるがユウキの方がダントツに釣れている。
ユウキにヒットする度にボートの中はお祭り騒ぎだ。
パパやママからも盛んに応援の声が飛ぶ。

そして今度はトローリングに挑戦。
最初はお父さんで、惜しくも大きなバラクーダーを船端で取り逃がしてしまった。
でもさすがはお父さん、その後すぐに大きなタイを釣り上げた。
いよいよユウキの出番だ。
今日ここまで、すでにたくさんの魚を釣り上げているユウキにとっても、トローリングの竿は一段と大きく感じる。大物の予感に胸をときめかせながらトローリングロッドを握りしめる。
来た!
大物のヒットだ!
竿が大きくしなって海の中に引っ張り込まれそうになる。
重くてリールが全く巻けない。
ガイドさんの手助けを借りて、必死に巻き上げていく。
見た事も無い大きな魚が見えてきた。
自分の背丈ほどもあるような大きなバラクーダーだ。
何ともいえないユウキの笑顔。

お昼は無人島に上がってお弁当を食べる。
初めての釣りでお腹もペコペコだ。
お食事の後には、お父さんやガイドさんと一緒に泳いで貝獲りに行く。
ユウキの大好きなツマミ貝やシャコガイ、今夜のお父さん達のお酒の肴でもある。

午後からはキミシマ環礁のドロップオフでスノーケリング。
大きな山の崖のように、一気に500mも落ち込んでいる大ドロップオフを泳ぐ。
大きな魚がたくさん泳いでいるのが見える。
下は深すぎて全く何にも見えない。ただただ透明な海が広がっているだけだ。

最後にもう一度釣りを楽しんだ。
ここでもユウキが一等賞!
クーラーの中は大きな魚達でいっぱいになっている。
興奮の連続だった初めての釣り。無人島での楽しい、お美味しい弁当。サンゴの海で貝さがし。
夢中で遊んだ一日だった。
帰りのボートの上には、水平線を見つめてニヤニヤしているユウキの顔があった。
ユウキ達親子を乗せたボートは静かな海を疾走してゆく。
まるで天国の中を飛んでいるようだ。

天国に遊んだ5日間、少年の顔にははちきれんばかりの笑みが溢れている。
飛び魚が挨拶でもするようにボートのそばの水面を滑空してゆく。
飛び魚に見入る少年の姿が海に溶けていく。

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丁度一年前の夏、両親に連れられてトラック島を訪れた1人の少年がいた。
クラスの先生の『雲に乗ってどこに行きたいか・・・・・!』と言う問いかけに
『ボクは雲に乗って、戦艦大和の浮かんでいたトラック島に行きたい!』
山本五十六のいたトラック島を訪ね、戦艦大和が浮かんでいた美しい海で泳いだ。

そして今年、トラック島の美しい自然の中で思いっきり遊びたい、と言う気持ちを胸に
少年は再びトラック島を訪れた。

少年の名はユウキ。
ホテルに着くや否や何人もの現地人に笑顔で迎えらる。
初めて訪れた去年、ユウキはたくさんの友達に恵まれた。
幼い中にも、少年の明るくて元気な姿が現地人たちへの共感を呼んだにちがいない。
そして少年はこっそりと、そんなトラックの友人達に素敵なプレゼントを用意していたのである。

さっそく、広大なトラックの環礁をボートで巡る。
大好きな戦跡や島の人達の伝統的な生活振りが伺える離島巡り。
小さな小さな無人島でのピクニックとスノーケル。
白い砂浜がどこまでも続く天国のようなかわいい無人島。
きれいなサンゴやかわいい熱帯魚が群れる海で、魚になった気分でいつまでも泳ぎまわる。
そして見渡す限りの遠浅のサンゴの海を歩いてまわる。
十字手裏剣のような青いヒトデ、お尻からおしっこのように海水を飛ばす黒ナマコ、
ロボットのようなパイプウニ、ニョロニョロと足元を逃げ回るヘビのような白いウツボ、
そして浅瀬に背びれを立てて泳ぎ回る大きなサメ、などなど。。。
初めて見る南の島の生き物達に驚きと好奇の表情を見せる。

南の島は少年・ユウキにとっては夢の世界であり、まさに天国そのもだ。
天国に遊ぶユウキを見つめる両親の顔にも、自然と笑顔がこぼれてくる。

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チューク環礁をボートで走っていると、同じ場所でイルカを見かけることがよくある。
この日もデュブロン島に向うある海域でイルカに遭遇した。
以前からよくイルカを見かける海域である。
ボートで走りながら漠然と考えていた。
『こんな慰霊のツアーでイルカが出てきてくれると、きっとお客様は亡くなったお父さんの身代わりではないかと考えるに違いない』などと思いながら前方の海面を見つめていると、まさしくイルカがボートを待ち構えているように水面で遊んでいる。
ボートのスピードを落とすと、ボートの先端の海面に何度も何度も顔を出しながら一緒に泳いでいる。
ボートにまとわりつくようにいつまでも一緒に遊んでいる。
『お父さんが呼んだのね』
お客様の声が後ろから聞こえてきた。
20分ほども一緒に居ただろうか、イルカはスーと水中に没して行った。

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チューク地方の一般的なおしゃれに、マラマーと言うものがある。
香りの強い南国の生花で作った首飾りだ。
子供からお年寄まで、島の中を歩いているとごく普通に頭や首にかけている姿をよく見かける。
南の島の代表的なおしゃれである。

そして最近、若者達の間で流行しいているヘヤースタイルがある。
写真のように見事に髪を編み上げている者もいる。
チュークには気の効いた美容院などは無く、彼らはお互いに友達同士で編みあっているのだ。
その腕前はたいしたもので、日本の美容院なら大変な料金を払う事になりそうである。
これほど見事なヘヤースタイルは見ている方も楽しい。
いらぬおせっかいだが、いつ頭を洗うのかとそちらの方もつい気にかかってしまう。

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