2007年02月

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世界最大のトラック環礁に世界最大級の豪華客船が入港した。
日本が世界に誇る『飛鳥 Ⅱ』だ。
日本ーオセアニアの往復航路の終盤、ニューカレドニアのヌーメアを出港した飛鳥Ⅱは、約1週間の航海を経てトラック環礁モエン島沖に錨を下ろした。
約650名のお客様の殆どがブルーラグーンリゾートの専用桟橋から上陸し、久し振りの南の島の休日を堪能した。650名の日本人観光客と言えば、ほぼ1年間の日本人観光客の総数に匹敵する数である。
お陰で、ブルーラグンリゾートのビーチは日本人観光客の姿で溢れ、かつて無い異様な光景に包まれた。
かつて無い光景と言えば、これほどの巨大船舶が投錨したのも、戦後初めてのことである。
総トン数4万9000トン。
かつての日本海軍連合艦隊の旗艦であった、戦艦大和、戦艦武蔵、以来の巨艦の入港である。
当時のトラック環礁には、このような巨艦群が所狭しとひしめいていたのだ。
そして今、忌まわしい戦争の軍艦達に替わり、平和の象徴である豪華客船の入港は、平和を取り戻したミクロネシアの現在の姿を象徴するものでもある。

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チューク地方の大多数の家庭では、炊事は未だ屋外で焚き木に頼っている。
パンの実やタロイモなど、一度に大量の食糧を作ると言う事にもよるが、簡単にお湯を沸かしたり、チョットした簡単な食べ物を作る場合でも、やはり焚き木を利用する。
トタン数枚をかぶせただけの簡素な炊事場には、燃料に使う椰子殻や椰子の枯れ葉、枯れ枝などがいつも無造作に置いてある。朝起きてから夜まで、毎日、焚き火の絶える事はない。まるで毎日がキャンプ、と言ったところだ。その為に、山から薪をせっせと運んでいる子供達や、大きな木を割って作った薪を家の周りに山と積んでいる光景などを良く見かける。
彼らの毎日の生活の中で、薪を確保すると言う事は、とても大事な日常の仕事なのである。

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チュークの主島・モエン島の街中には、たくさんのテイクアウトの出店がある。
パンモチやタロイモ、タピオカ等のローカル食を初め、魚や肉を焼いた物、サンドイッチ、など様々である。そんな中に混ざって、ん? これは日本食か?? と言った物が並んでいる。
SUSI、SIOKARA、OKAI、MUSUBI、TENNPURA(ドーナツ)等と言った日本食とおぼしき食べ物が、現地食の中に堂々と並べてある。しかも、これがまたいずれも人気商品で、彼らの食生活の中に普通に溶け込んでいるのである。それもそのはず、かつてチュークは、30年間に及ぶ日本の統治地だったのである。
市場には無くても、日本語の名前の付いた現地食はこの他にもたくさんあって、食事のバリエーションの少ない南の島の人達に、貴重な食べ物を提供している。

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